月曜日にやっと「着物Begin」~男を上げるきもの入門 (別冊ビギン)」を入手したので感想をば。
1. 帯の位置について
mixiの着物関連のコミュなどを見ていると「帯の締める位置が高い」って意見が多いです。
う〜ん、あきらかに高いのもあるのですが(衿先が帯の下からかなり長くでていたり)、モデルさんの足が長いのが原因て感じのも多いです。また着物の着方なんて時代とともに移り変わるものなので、最初から否定で入らなくても良いかな〜と。今の若い子なんてズボンをどんだけー!ってぐらいローライズではくので心配しなくても大丈夫なんじゃないかなと思いました。
2. 着物の値段について
まあ、表紙を飾っている浅野忠信が中で着てる着物が全身で?十万や、あるページではほぼ100万円だってのは良いとして、この本が基本=最初に手に入れる着物として勧めている「10万円ぐらいの紬」ってのはちょっと気になります。
紬と言えば「絹」、そして着れる季節を考えると「袷」になると思いますが、「正絹の袷」って……
絶対、家では洗えない。
こんな着物を最初に買ってそのまま着物にハマってもらえるのかなぁ?
一体どれぐらい着る機会がある、着れるのかな。
着物をカッコ良く着るってのはセンスもあるだろうし、どんな風に着れば良いかそれこそ「着物Begin」なんかの書籍を読んで勉強したりもするのですが。
結局はどんだけ「着慣れる」かじゃないかと考えます。
子供の頃から着て育った洋服とはまったく違う着る感覚、着方のポイントなど。
やっぱり数を着て少しづつ着方が上手くなり(綺麗に気付けれる、着崩れない、崩れても直せる)、さらに自分のテイストってのが出てくるのではないかと。
それだったら最初の着物は洗える着物(木綿とか寒い時期ならウールとか)が良いんじゃないかな。
そして、それらの着物は(もちろんピンキリですが)10万もかけなくても購入出来ますし。
3. 洋服との対比について
着物の格を洋服と比較して説明しているのは分かり易くて良いと思いました。
木綿の着物だったらコットンジャケット相当とか羽二重だったらタキシード相当とか。
またカラーコーディネイトについても洋服をベースに説明してあってこれも分かり易い。
4. MOOK -> 季刊誌
今回の本はMOOKと呼べばよいのでしょうか?
単発ものです。
是非、季刊(年4回)でもいいので、いや何なら年2回でも年1回でも良いので定期的に出して欲しいものです。
洋服より圧倒的に着る人の少ない着物、そして更にその中でも少ない「男の着物」。
当然、トレンドの変化も洋服などに比べて少ないですがそれでも変化はしていると思います。
#持論として変化しないのであればそれは「死んでる」んだと思います
定期刊行になって「今年の夏のトレンドは○○」なんて特集が組まれるようになるといいな〜
細かい注文はありますが(それだけ期待している)、良い本だと思います。
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ご意見拝読いたしました。
とてもあっさりと、そして共感できる
ご感想だと思います。
江戸の人が幕末や、明治のスタイルを見た
ら「なんじゃこら~」と思うかも知れません。
本当に季刊でも続くといいですよね。
>江戸の人が幕末や、明治のスタイルを見たら「なんじゃこら~」と思うかも知れません。
ですよねぇ。
風俗、風習なんて時代とともに変わるもんなんで、あまり固い事を言わなくてもいいと思います。
p.s.
「男の着物サイト作り」、楽しみにしています!
着物も昭和40年代の本を見ると、いまのスタイルと少し違っているようです。
たかだか40年位でも変わっているのですから100年単位で見ると相当違っているのでしょうね。
男の着物に関する本は、入門書ばかりで次のステップに進むものが見当たりません。
確かに年1、2回でも良いので定期刊行してくれたら良いのですが・・・
明日から暫らく出張で留守にしますのでお邪魔できませんが、帰ってからブログのまとめ読みをさせていただきます。
今の「長着」は「小袖」から変化したもので、「小袖」は何かっていうと十二単の頃の一番下に着たもの=肌着だったって話がありますね。
>男の着物に関する本は、入門書ばかりで次のステップに進むものが見当たりません。
入門書の次のステップの本ってどんな事を載せると良いのでしょうね。
私が買った塙ちとさんの本は「雑学ノート」の方が入門書で「達人ノート」がちょっとステップアップかなぁ。
基礎知識を入れた後は後は実践あるのみかなと思うので、次のステップの本は個人的にはひたすら色んな人の色んな着こなしを載せた本が欲しいな〜と思ってます。
男性の場合は特に人の着こなしを見る機会が少ないので、目標になる着こなしが少ないんですよね。いっぱいカッコイイ着こなしを見て、目を肥やして、自分の目標を見つけたいなと。
お仕事ガンバてきてください!