経緯絣、グリンシン・イカットを織っている様子を見学 〜2013バリ旅行11

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さて、ゆるゆるとバリ旅行のお話。
今回の旅行をgoogle mapにまとめ中。
随時追加して行きます。


バリマップ2013

※クリックするとgoogle mapを表示します。
地図のポイントは、おおよその位置です。明確な住所や位置がわかっていないところも多いので…(^^;;

グリンシン・イカットを見に訪れた、トゥガナン村。
まず最初は、駐車場に面した屋外で、グリンシンを織るマダムに出会いました。

昼下がりの庭先、コツコツと作業をする女性。
お店のデモンストレーションもかねているのでしょうね。
台の上に座って、腰に紐をかけた機は腰機(こしばた)と呼ばれるタイプかな。
ものすごく足腰いわせそうな、根気のいりそうな体勢。

こうしてトゥガナンの女性たちは何年も何年もかけてグリンシンを織るのだそうな。
気が遠くなるわ…!

グリンシンは元々お祭りの際に衣装として身につけるものだったそう。
なので、意匠の一つ一つに意味があるのだそうな。

これは、糸を染めている途中ね。
これだけでアートだわ。
グリンシンでは手紡ぎの木綿の糸を使用。
普段日本で着ている木綿着物と比較して、かなり太目の糸で、手紡ぎならではの表情のある糸。
この糸を織り上げる意匠に沿って、必要なところを括って染まらないようにして…

染料につけます。
ちょっと酸っぱいような、独特な臭いが立ちこめて。
グリンシンは、天然の染料で染めるのだそうな。
赤は「血」だというけれど、えええーーーーー!?
あとで調べてみたら昔はそんなこともあったとか、「血」というのはどうやら意味合い的なものだとかで、実際にはインドネシア茜(スンティ)で染められているとのこと。
ああ、ビックリしたわ!
日本の草木染めと染料について、京都の染司よしおかさんへお邪魔した時のおハナシはこちら>
意匠の必要に応じて糸を括りなおして、再び違う染料に漬ける。
まず最初は薄い色からね、地色のように見える黄色みがかった色は、マカダミアナッツだそうな。
そのあとに藍と茜。(どちらが先かは不明)
藍と茜は重ねると黒くなるとのこと。

どのくらいの期間漬けておくの?という質問に、「これは4年」と。
え???聞き間違い!?4ヶ月じゃないの?
そうやら年単位というのは正しいらしい。
ホント、気が遠くなるわ…。

マダムが織っている後にあるお店へ。
壁一面のイカット、奥にダブルイカットのグリンシン、
手前の方にシングルイカットが掛かっていました。
正直なところ、グリンシンが価格的に手に入れられるとは思ってなかったのですよね…。
もしシングルでも気に入ったイカットがあったらお土産に欲しいなって思ってたんです。
そして、出来たら作り帯にしてみたい!
シングルのイカットも素朴な風合いで素晴らしいものがたくさんありました。
でも、一緒にグリンシンを見てしまうと…!
柄が複雑で手が混んでいること、色合いの深みなどなど、どうしてもグリンシンに目がいってしまうんですよねぇ…。
大きいサイズのはサルンといって腰に巻く布。
でも、この幅のサイズの布は腰機では織れないので(長さは長く織ることが出来る)、
二枚の布を中央で縫い合わせてありました。
縫い合わせないで一枚の幅で売っているものもあります。
小さいサイズの布はラマックという胸当て、胸から垂らす布。
それぞれバラバラに買うことが出来ます。
祭礼の際に着用するときには、お揃いで身につけるのだそうです。
当然ラマックの方が値段はお安くなりますが、ちょうど半幅帯くらいの幅。
デザインによって、1万数千円くらいから。
でも半幅にするには長さが足りない。
テーブルランナーにするとステキかも。
サルンの方は帯にするには長さが足りないけれど、作り帯にして布を足すなら可能かな。
でも、デザインによって5万くらいから。
うーーーーーーーーん。
…っていうか、何悩んでるの!?グリンシン買う予定じゃなかったやん!?
この、微妙に手が出そうな値段が、お買い物心を煽るのだわ…(><)
緻密な繊細な柄。
見ていて飽きないわ…

これが一番のお気に入り。
黒い部分も実際には何ともいえない紫みを含んだ色なの。ステキ!
でも、あまり熱くなりすぎないように、行ったん外へ。
各家で織っているので、いろんなところを見なくては…。
って、何気に買う気満々!?
続く。

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