「黄金の腕輪の家」の壁画に描かれる異形の物たち 〜ポンペイの壁画展・兵庫県立美術館

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ポンペイの壁画展続き。

もう個人的趣味をつらつらと書き連ねているだけなので、興味がおありの方だけどうぞ…。

「詩人のタブロー画がある壁面断片」

※以下、各画像はクリックすると別ウインドウで大きな画像が表示されます。

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このペールトーンの色合わせ、めっちゃツボです。黄色とブルーとグレー、挿し色に赤。こんな訪問着が欲しい!という物欲はさておき。

様式的には「第三様式」、現実的な遠近感でだまし絵のように描く第二様式とはまた違って、非現実的で装飾的に描かれています。円柱や祠が描かれる中に画中画として他の絵画が挿入されたりと、よく見ていくと不思議な空間に吸い込まれるよう…。

ちなみに、この壁画は大きな見事な黄金の腕輪が発見された事から「黄金の腕輪の家」と呼ばれる、三階建ての邸宅を飾っていた壁画。そんなモノを持っているくらいだから、おそらく相当のお金持ちの邸宅だったのでしょうね!
残念ながら、ヴェスビオ火山噴火の10数年前の前の地震の際にすでに破損していたと考えられ、邸宅の庭に遺棄された状態だったそう。ゴミにださないでくれて(当時そんなシステムがあったのかは知らないけれど)ありがとう!!当時のお金持ちさん!そのおかげで、こうして現代に修復され復活しているのだから…。

さて、芸術的価値としてはタイトルにもなっている中央の画中画「詩人のタブロー画」に注目すべきなのでしょうがこちらにはあまり惹かれないので隅っこに追いやって、と。
個人的好みとしてはこの破片破片しいところがぐっとくる!

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細かい縦スクラッチの部分は修復の際の補完として、その中の結晶化したような破片の焦げたような色合いややつれ具合がいいわ〜!ぐぐぐいーっと近寄ってじっくりと楽しみたいところです!(極個人的趣味)

 

左手の画中画の部分には、レモンかな?果実のなった木の木陰に額の上がった厳めしい男性のお顔が。流れるような枝ぶりの装飾的な描き方にもぐっときます。
そばにはパンフルート(ギリシア神話の牧神パーンが吹いたといわれる笛。パンパイプとも呼ばれる)らしきものも。枝にはバケツのようなものが吊るされていて、ひとつひとつの意味を知りたくなる!

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この壁画、よくよく観て見ると画面のあちこちに動物やら異形の生物やら植物やら、興味深いモチーフがちりばめられています。

またそれらを取り巻く装飾的な表現もとても魅力的。細かいところを観て行くと時間がいくらあっても足りないくらい!

 

羽根の生えたペガサス…というより、体つきや鼻先の短さ、しっぽ(これは装飾的表現だけれど)から見るとネコ科の動物のように見えるわ。

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こちらはもうちょっとリアルな描き方。

顔は猫っぽい。頭部には角が生えているようにも。

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顔つきがカモノハシかと思ったよ…トカゲはこのあと他の壁画にも登場。わりと身近なモチーフであった様子です。

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うーん、このペースで書いていくと一体いつ終わるのか?一旦休憩して次回はキモのネタに戻るかも。

 

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