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2012年3月12日

●友禅工房の見学・続き 〜染工房 高 橋 徳


京都の友禅工房 高橋徳さんにお邪魔したおハナシ・続き。

さて、前回の最後・伏糊を施された反物は、
地染・蒸し...と各工程を経て、
色を挿す、挿し友禅の行程へ。

各工程についてはぜひ高橋徳さんのサイトでご覧ください!>





ここは、挿し友禅の職人さんたちがお仕事をされる部屋。
明るくて広い部屋で、
もくもくとお仕事されてます。

友禅教室の時は、
このお部屋の一角でお世話になっておりました(^^)





染料のお皿が並んでます。
その着物着物に会わせた染料を調合されるのだそう。


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2009年12月 7日

●挿し友禅で、どんどんカラフルに... 京都・友禅教室


さて、友禅教室の続き

だいぶ、完成が見えてきました...




色を挿している最中です♪
集中していると、クチがぼーーーーーっとあいていくのが
私のコドモのころからのクセでして(^^;;

左手手前に、カラフルな水玉の並んだ布地が見えていますが、
コレは色見本。
先生が色出ししてくださった見本が並んでいるので、
これにあわせて、脇の机に染料を並べています。

だって、液体の染料で見るのと、布に挿してみた色、
さらに乾いた状態と、全然違って見えるんだもの!

さて、挿し色中の生地は、
伸子(しんし)で、ぴーんとはられています。

裏から見るとこんな具合。





利き腕の反対の手、
私の場合は右利きなので、左手で、
裏から仕掛けを持っています。

ただ、職人さんにお尋ねしても、
「この持ち方が正解!」というのはなくて。

作業をしたい箇所によって、持ち方を変えたり、
台の上に置いたり、人によって様々だそう。


さて、今描いているのは...



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2009年12月 4日

●いよいよ、挿し友禅の工程へ 〜京都・友禅教室


長いこと書いてなかった、高橋徳さんの友禅教室。

今までの友禅教室の日記はこちら>


いよいよ、工程は「挿し友禅」「色挿し」と呼ばれる、
彩色の作業へと入ります。

「友禅」というと、この工程を想像される方も多いのでは?
今まで糸目と呼ばれる、柄の輪郭線を糊で描いた、
その輪郭線の内側を染料で塗っていく訳です。

塗り絵みたいで、一番楽しそう!な工程でもあります。
ワクワク♪

地染めという、地の色を染める工程が終わり、
蒸しという、地色を定着させる工程が終わり、
水元という、余分な染料を洗い流し、伏せ糊も洗い流した状態で、
伸子でピンと張られた生地が、私の元へ。

さ、ヌリヌリだ!!!


とはいっても、いきなり本番ではないので
まずは試験布で、練習をたっぷりしてから本番に臨みます。
自信がないときは、
その都度試験布に戻って、練習⇄本番を繰り返し。


どうしても、塗り絵の様にまわりをキレイにかたどってから、
中を塗りつぶしたくなってしまうのだけれど、
それは厳禁!

なぜなら、早く塗ったところほど早く乾くので、
均一に塗り、均一に乾かしていかないと、
ムラになってしまう...(><)

小さな面はいいのだけれど、
大きな面は、端からススススッと、一気に滑らかに
塗っていかなければなりません。

コレがなかなか難しい!

そして、2〜3度塗り重ねていくのですが、
回数によっても色の濃さは違ってくるしね。
あああ、なかなか思う様にならない!





先生が丁寧に、コツを教えてくださいます。

でも、先生がされると簡単そうに見えるけど、
自分でやってみると思う様にならないのよ!!




これは、桔梗の花を「白〜紫」のグラデーションに暈す作業。
試験布で練習・練習!

まず、全体に白の胡粉を塗ってから
(地色の白と、桔梗のブルーの糸目糊の中の白が違う色なのがわかります?)
はばのひろい刷毛の、一部にだけ染料を染み込ませて
巧みに刷毛の方向を操りながら、暈していきます。

これ、難しいけど面白い!



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2009年10月30日

●秋ののれんに変わりました

最近、のれんチェックをしてません(;_;)
というのも、ちょっと忙しかったもので、
京都へは行っても、けっこうバタバタで。

今までののれん散歩はこちら>

あちこちののれんが、秋仕様になっているというのにねぇ...。
友禅教室でお邪魔している高橋徳さんののれんも、
もうとうに秋らしくなってます。




お稽古の前に、かぁくん先生とMちゃんと。

Mちゃんのお着物、
何年か前の撫松庵 だそう。

アンティークテイストで、華やかで、ものすごくステキ!
しかもこのころの撫松庵 は生地がとってもいいのだそう。
最近はちょっと違うらしいけど...。


私はお稽古の時はけっこう、木綿かウールだなぁ...。
ラクちんだし気を使わなくっていいんだもの。



あかん、手がニョキって出てるわ〜(><)
写真撮る時は気をつけなくっちゃ。




帯はあったかウール。
ピンクとブルーがけっこうカワイイ目で好き。
半襟も帯締めも、ブルー系で。


あ、そうそう、雑誌CREAの11月号「ひとりで行く京都」に
高橋徳さんの友禅体験コースが紹介されました。


半日〜一日で、好きな絵柄を選んで友禅体験をし、
袱紗が作れるステキなコース。


かぁくん先生のブログはこちら>
お稽古の様子をいろいろと紹介してらっしゃるのですが、
実は、私もけっこう登場してます♪

さて、どれでしょう?



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2009年10月24日

●友禅がキラキラに!印金工房を見学 〜友禅教室番外編・その3

 


「水元」の工程を見学した後は、
順序的にはこれから、色を挿していく「挿し友禅」の工程に入る訳ですが、
今回は一足早く、色を挿し終わった友禅に、金を施していく、
「印金」の工房を見学させていただきました。

今までの友禅教室レポートはこちら> 


京都の北の、閑静な住宅街。
一見普通のお宅の一室で、その先生は黙々と作業をされていました...




筒に接着剤を入れたものを、
金を置く部分に、絞り出していきます。

この時、どこにどれだけの金を施すかは、
事前に打ち合わせはあるものの
ほとんど熟練の職人さんにゆだねられているそう。





使用する口金によって、
接着剤を絞り出す太さが変わります。

あ、この持っている手はおともだちのMちゃん。
職人の先生がネイルアートをしている訳ではないのよ!
って、当たり前か...(^^;;

さて、接着剤で柄を描いたあと...




ピンセットで、そーろーーーっと金箔を乗せていきます。

くしゃみでもしたら大変(@0@)
見学している私まで、なんだか息をひそめてしまったわ。



金箔を、手でそっと押さえて、なじませて。



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2009年10月20日

●「水元」の工程を見学 〜友禅教室番外編・その3

 


「蒸し」の後は「水元」の工程です。

今までの友禅教室レポートはこちら> 


先ほどの「蒸し」の部屋を出て、
反対側の部屋へ。


さらに????な部屋。

ええっと、ここはお魚の養殖場だったかしら?





大きな大きな部屋、一面に浅いプールのようなもの。
水は流れっぱなし、足下のコンクリの床も水でびしゃびしゃ。

でもそのプールで泳いでいるのは、
お魚やエビじゃなくって...





色とりどりの反物。
先ほどの「蒸し」の工程を終わった反物は、
ここで洗われることによって、余分な染料や糊を落とすのだそう。

うーん、キレイやわ。

今は汲み上げた地下水で洗っているけれど、
昔は川でされていたそう。




ゴム長履いて、黙々と作業をされている職人さん。

この日は8月も最後の蒸し暑い日だったから
(いったいいつの日記書いてんねん!!という感じですが(^^;;)
涼しそう〜なんて言えるけれど、
真冬の京都でこの作業...と思ったら...(@0@)

考えるだけで風邪引きそうです!!


本当に、本当に、
着物って大変!!




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●「蒸し」の工房を見学 〜友禅教室番外編・その2

 


京都の友禅教室で、いろいろな工房を見学に連れて行っていただきました。

今までの友禅教室レポートはこちら> 


地染めの工房の次は、「蒸し」の行程を行っている工房へ。


はて?蒸しって何?お料理?

なんて思ってしまうのですが、
地色を染めた後、そのままでは色が定着していないそう。
蒸気で蒸すことによって、
染料が生地にきちんと定着し、発色するそうです。

うーん、表に見えてこないところにも、
友禅ってホントに手間がかかっているのね。

友禅の行程について、詳しくお知りになりたい方は、私がお世話になっている高橋徳さんのサイトへどうぞ>
とっても詳しく説明されてます。


さて、工房。




「む し」の文字がなんだかかわいらしい。

でも、とっても大きな工房...というより、工場なの。

「蒸し」の行程をしている部屋へ入ると、



木の机のようなものが、整然と並んで。

...とよく見ると机じゃない。





木の枠の中に、反物が、蛇腹のように折り畳まれて、
かけてあります。

これから蒸される反物たち。



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2009年10月13日

●京友禅工房へ見学に 〜友禅教室番外編・その1

 


せっせと通っている、京都の友禅教室。

今までの友禅教室レポートはこちら> 


京友禅は各工程が分業化され、
それぞれの専門の職人さんがいらっしゃいます。
今回は、他の工房へお邪魔させていただきました。

最初にお邪魔したのは、地色を染める工房。

とにかく細長ーーーーーーい作業場。
そこへ、だーーーーーーーーーっと、反物が張られて。




職人さんが奥から、さ、さ、ささーーっと刷毛を動かしながらやってきます。

私たち生徒が先日体験した、わずか90センチばかりの反物を染めるのとはモノが違うわ!! 
なんたって、一反まるまるだもの。


もう一方では、向かい合った職人さんが二人。
何をやっているのかしら?





まず、張られた反物に霧吹き。
そして...





一人がささーっと刷毛を滑らせ、




さらにもう一人がささーっと...
交互にこれを繰り返していきます。
まさに、阿吽の呼吸!


これは何...?



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2009年9月17日

●いよいよ地染めへ! 〜友禅教室

 


長ーかった糸目・伏せ糊の行程も終わって、
今回はいよいよ地染めの行程に!

ここでようやっと、真っ白だった生地が
地色に染まります♪


今までの友禅の行程はこちら!


まずは「地入れ」と呼ばれる、海草ふのりを煮出した液を
生地に引いていきます。

今回はこれは、事前に職人さんがしておいてくださいました。

この作業、一段階を経ることによって、より地色を均一に染めることが出来るそうです。
また、今までやってきた糸目、伏せ糊を、
しっかりと生地にくらいつかせる(糊が布の上に乗っかっているような状態だと、
地色や、これから挿す友禅の染料が、輪郭線を越えて滲んでしまうので)ためでもあります。



これがふのりと、ふのりを煮出した液。
今回教えてくださるのは、染めから友禅まで手がける職人の先生。

真っ赤なアロハシャツがステキなので、
私たちは勝手に「アロハ先生」とお呼びしております♪

生地はこんな風に、作業場でぴーんと張られています。

地入れをして、乾いた後の生地の、柄が入った部分を
こんな風に溶剤でさらに軽く拭き取るように染み込ませていきます。




これをすることで、さらに糸目と伏せ糊が、布にくらいつくそう。




素早い動きです!
そして、作業場は溶剤の、あのツーンとくるシンナーの匂いが充満!
クラクラきます...(@0@)
職人さんのお仕事は苛酷なのね。

この行程が終わったら、
伸子を張って、生地をぴーんと伸ばします。

さあ、いよいよ地染め!




※この写真は下から写してます。
 ああ、私のタコが、あんなところに...




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2009年8月22日

●なんとか伏糊にこぎつける...(><) 〜京都・友禅教室

 


長かった糸目糊置き。
全部で2.5H × 5回。
#ホントはそれだけで終わらなくて,
#先生のご好意で,数時間の早出と残業を...(><)

でも、実際のところ,ずーーーーっと続いてもいいくらい,
この作業にハマってしまったかも。

なんかもう、夢中になってしまいましたわ。


※新しく「友禅教室」カテゴリを作りました。
今までの友禅教室についてはこちら>


さて,そんな糸目糊置きも終わり。
次の工程へと進みます。


次の工程は「伏糊」。
糸目糊で,線状に,白く抜く柄の部分の輪郭線を描いた後,
(この,糊を置かれた部分が白くなる。後で色を挿す際の防波堤になる。)
この輪郭線で囲われた部分を,伏糊で、塗りつぶして行く作業。

伏糊というのは,もち米と糠,塩を炊き合わせてでできた,ねっとりとした糊。
なんだか、お餅のような,微妙に甘い匂いが...(@0@)
そして,けっこう熱い!


ここで塗りつぶしておくことによって,
この後,地色を染める際に,色を挿す部分には地色がしみ込まなくなります。


もっと詳しく知りたい方は,高橋徳さんのサイトへ>


この伏糊を置く作業も,糸目と同様「筒」と呼ばれる,
柿渋を塗った和紙に口金をつけた,
ケーキデコレーションに使うような道具でする訳ですが...

ひたすら細く糊を絞る糸目とは違って,
伏糊は,糊を置く面積も様々。
筒も,こんないろんな種類が。

ちなみに,細ーい口金の穴を,
望むサイズにするためには,こんな風に砥石で研ぐそう。
さらにガラスで,引っかかりのないように整えて。

ホントに,繊細な繊細な作業なのです...(@0@)



先生の見本。

まず外側をしっかりと。
糸目(ブルーの線)との間に隙間がないように,
(隙間があると,そこから地色の染料が入ってしまうため)
少しかぶせるように,伏糊を置いていきます。

でも、絶対にはみ出してはダメ(><)
はみ出せば,糸目の輪郭もムダになってしまうし,
地色も染まらないし...!!

さて,作業開始。

うーん,けっこう難しい!
面積を塗りつぶすのは根気がいるし,
伏糊が柔らかいので,ラストが上手く切れない。

もし,ツーッと,糸を引いて生地に落ちたりすると,
そこも地色に染まらず白くなってしまう...!


そして,画像にもあるように,
プツプツと気泡が。
気泡によっては,そこから染料が染みてしまうこともあるので,
丁寧に潰しながら作業を進める。





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2009年8月 5日

●いよいよ糸目も終盤 〜京都・友禅染教室

 


最近、友禅教室について全然書いてませんでしたが,
決してサボっていた訳では...(^^;;


もう、かなり熱心に通っておりました。
先生に無理をお願いして,早出・残業まで...
先生,いつもありがとうございます!

ずーーーーーっと糸目糊を,ひたすら,ひたすら,置いておりました(;_;)

でも,実際のところ。
私はこの作業が、だーい好き♪なのでして。

なんていうのかしら?
もう、この世には白い布と,この筒(糊を搾り出す道具)だけしかない!!
みたいなね。


あー、なんか昔仕事で,
ひたすら「この世には私とこの筆だけ!」みたいな感じで
食器の柄描き続けてたことを思い出すわ。


ま、そんな話はさておき。

そんな大好きな糸目でも,
写真に撮ってしまうと,見た目に進展がなくってね(^^;;
面白くないのですわ。


先日、ようやっと糸目が終わりました。



もう永遠に終わらないような気がしていた,お獅子と牡丹の柄も
着々と進んで。

青花で描いた下描きの線ですが,
湿度と温度の関係で,どんどん消えて行ってしまうのよね。

これには焦りました(;_;)

ちなみに,生地をピーンと張るために,
裏はこんな具合。

伸子(生地を洗い張りする時に使用する、あれといっしょですね)。

ただ,片手にもったり,机に置いたり,膝に抱えたりと
いろんな角度で作業するため
奴凧状態になってます。

この、チミッと出た針がくせ者で。

この奴凧を回しながら描いていると,
腕が,チーーーッとした引っ掻き傷だらけに。

困ったわ〜,もう治りも遅いってぇのにさ... (´ε`;)




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2009年6月20日

●最大の難関,糸目に取りかかる 〜友禅教室6回目

 


いやはや、大層な話になりつつあります(-" -)

何とか続いてます,染め工房 高橋徳さんの,手書き友禅染教室。


青花による下絵,全部で三回ほど続きました。
もう最後の方,時間に追われまくりで,
貧血起こしそうなほど,がんばりましたわ...(- -;;


その間の写真は,


もちろん,ありません...(-" -)

そんな余裕...ないもん。(やり過ぎた自分のセイ)


そんなこんなで、必死になって仕上げた(くれぐれも,自分のセイ)下絵。
その次は「糸目(いとめ)もしくは糊置(のりおき)」という
工程です。


あまり詳しく知る機会のない,友禅の工程。
詳しくはこちらの高橋徳さんのサイトで説明されてます


描いた下絵の輪郭に沿って,
「糸目糊」という,糊もしくはゴムの糊を,「筒(つつ)」という,
ケーキを作る時に生クリームを絞る道具の小ちゃいヤツみたいなので
絞っていく訳です。


これが,しっかりと防波堤の役目を果たし,
あとで色を挿していく時に,色と色が混じるのを防ぎ,
細く白い輪郭線になるんですね。


この工程,かなりかなりかなり,大変だと聞かされておりました。


実際に体験してみて,


かなりどころじゃねーよ!!!


というのが,正直な感想。


でも,私、密かにハマってしまいそうです...>実はマゾ?


では、実際の作業の様子。
今回の糸目の職人・T先生は,この道一筋○十年な方。
丁寧にしっかりと教えてくださいます。
すごく分かりやすい!
...が実際にはなかなか出来ない(;_;)


瓶の中の青い物体が,今回使うゴム糊。

青いのは,顔料で色をつけているから。
色をつけておかないと,白い生地の上で目立たなく,
どこからどこまで糊を置いたか,わからなくなってしまうから。

万が一,糊を忘れた部分,糊同士がしっかり繋がってない部分があったら,
そこから決壊!
色が混ざっちゃいます。


けっこう柔らかい状態で,
割り箸にくるくるっと,水飴のようにからませて,筒の中へ。

実はこの作業だけで,かなり難しかった...(;_;)

ちなみに先生の足元!

SOUSOUの足袋ックス!!
何でもお子さんのお嫁さんが,父の日にプレゼントしてくださったそう。

実は,私と、オットと,おそろいです。
なんだか嬉しい(^^)


さて,作業です。


私の試験布に描いた,練習用の下絵。
伸子(しんし・裏から突っ張り棒のようなもの)張られて,こんな立派な姿に!


試験布は、サイズが小さいので
一針一針,丁寧に縫い合わされて。

この、ピン!と張った状態で、糸目を置いていきます。


が,それはまだ先のこと...!

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2009年6月10日

●ハードルを上げがちな,我が人生。 友禅教室,下絵描き中

 


いや、そんな大層な話やないんですけどね。

何とか続いてます,染め工房 高橋徳さんの,手書き友禅染教室。


青花(あおばな)を用いて,
実際の布地に、下絵を描いていってます。


先生は,各工程ごとに,実際に作業をされている職人さんたちが
入れ替わり教えてくださってます。
ほら,友禅って,各工程ごとの分業制なんですよね。

図案を描く方は、図案のみ。
下絵を描く方は、下絵のみ。
糊を置く方は、糊置きのみ。
挿し友禅される方は、挿し友禅のみ。

その後もそのとおり。


ライトテーブル(下からライトで照らして,図案を写す)で作業中。


これがまあ,先生のされてるのを見ると,
すすすっとなめらかで
「か〜んたん!」に見えるのですが。

まあ、あたりまえですが,そんな甘いもんではなく。

面相筆に,青花を含ませすぎると滲むし,
少ないと掠れる。

青花の水分が多すぎると滲むし,
少ないと伸びない。


あああ,なんとも難しい!


と呻きながら,でも本人は実はけっこう楽しんでいたりして。


「気楽に、楽しく!そんなに必死にならないで〜」
ってご主人はおっしゃるんですが。

実は私は,ものすごーーーーく根詰めるタイプ。

だって,それが快感なんだもの!

そして,なぜだかものすごーーーく,
自分でハードルを上げてしまうタイプ。


ええと,今回の見本の一つは,
こんな完成図なのですが...


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2009年5月28日

●友禅,はじめました

 


最近、お稽古ごとしに京都に通っています。

染め工房 高橋徳さんの,手書き友禅染教室。


こちらの高橋徳さんでは
京友禅の老舗 千總 さんの商品を作る他,
有名ブランドのジーンズに友禅を施したり,
またまた有名ブランドのために屏風を制作したり(あのマークの屏風...!)
果ては,有名アーティストのステージ衣装も制作しているのです。


以前から、一度悠然の柄を描いてみたいなぁって思っていたのですよね。
半年間の初心者コース。

下書きから,糊置き,挿し友禅、地染めなどなど
ほぼ全ての行程を体験できます。(一部は職人さんにお願いするようです)


初日はオリエンテーション。
二回目は,作業始めで,図案の制作を。


といっても,初心者コースは、
職人さんが用意してくださった4パターンの図柄の中から
2パターンを選び,それをベースに製作していきます。

萩と桔梗の柄
大胆にデザイン化した牡丹の柄
青楓と梅の枝の柄
大きな花瓶に挿した洋花の柄

ベースになるデザイン柄をベースに
トレース台(下からライトアップできるテーブル)で、透かしながら
木炭で図案を写していきます。


これは先生の手元。
すっすっと,流れるように軽やかに,
木炭を動かして萩を描いていかれます。

奥にあるのは,完成見本。

紙がずれないように,文鎮で押さえるのですが,
文鎮!!
懐かしい...!
小学生以来じゃないかしら!?


描かれているものの前後や,リズムを考えながら
線に強弱をつけたり,ぼかしたり。

花びらや茎の成り立ち(花びらはこういう方向で描くと自然,茎はここを細くここを太く,などなど
 細かい工夫がいっぱい!)を,
事細かに説明してくださいます。


これは牡丹のお手本。
これが友禅の完成品になると...

こうなります!
うーん,イメージが全く違う!


本当は,図案の制作って,
あれこれ柄を考えながら構成していくところなんですけどね。
今回の目的は,見本の図案の構成を理解した上で,これから友禅を制作していくこと。

今回生徒さんは私を含めて三人なのですが,
同じ原画(偶然,三人とも同じ柄を選んでました)を元にしても,
三者三様,全く違う絵が出来上がったりして。

これから半年いっしょに習う,Mちゃん(私の周りには,イニシャルMの子がが多い!)。
華やかな小紋に,割烹着が決まってます。

彼女も着物好き!
しかもバリバリのアンティークファンらしい。
着物のこともいろいろ教えてもらって,
これから楽しくなりそう♪


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