谷中のこて絵

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こて絵、ってご存知でしょうか?
こて、というのはあの左官道具のこてのこと。
若い方は知らなかったりするのかしら!?
このこてを使って、漆喰で建物の壁にレリーフを描くというか、盛りつけるというか。
これって日本独自の文化だそうです。
古くは古墳や寺社の壁にも描かれていた歴史のあるものですが、左官仕事がすっかり減ってしまっている現代では、残念なことに失われつつある技術なんだそうな。
で、私が何でそんなモノを知っていたかというと、漫画なのですね。

 細野 不二彦 ギャラリーフェイク 13巻
だいぶ昔のまんがですが、美術ネタ、工芸ネタがたっぷりで、今読んでも楽しい!
この中で、主人公が住んでいるぼろアパートの隣人のアル中のおっちゃんが実は腕の立つ左官職人で…さらにそこへナポリの大人気の職人がかかわってきて…というおハナシ。
そのおっちゃんが、ぼろアパートの壁に、一面の龍のこて絵を描いちゃうのです。
もう10年以上前に漫画を読んで、ぜひ一度見てみたいものだわなんて思っていたら…ありましたわ!!!!

谷中をふらふらと散策していて、ふと顔を上げたらそこに!!

まさに龍!!
これって、こて絵なんじゃないの!?そうだよね!?
ものすごい立体感、そして繊細なライン。
これがこてで描けるだなんて!?

目には色が入れてあるわ。
どうやらこちらは左官屋であり、職業指導もされている方のお宅らしい。

そして波千鳥。
火災除けのおまじないとして、水モチーフはよく用いられたというけれど風情があるわ。
龍との取り合わせは、いくら水繋がりとはいえちと不思議。
そして不思議なのは…

自力更生の大文字。
何じゃこりゃ!?
左官屋さんの文字を見る前は、何やら宗教的な福祉施設か何かかと思ってしまいましたわ。
いや、ふと頭に浮かんだのは岡山の禁酒会館だったんですけどね。
その数軒先にも

ごく普通のお宅ですが、壁に

アラベスク模様的なこて絵。
でも、塗装の綺麗さから見ると、そう古いものではなさそう。
いや、こて絵の上からでも塗装できるのか?!
興味津々。
このあと気にかけると、東京のあちこちでふとこて絵を目にする機会があって。
案外馴染みのあるものなのかも。

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