初めてなのになんだか懐かしい、ポルトガル料理とワインの夕べ 〜Por Ta Vinho Izarra

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ご無沙汰しております。
ものすごーーーーく久しぶりの更新。なんせ、前回の記事が2017年の8月なんだから…ほぼ2年ぶり。
まあ色々あったような気もしますが、気がつけば2年経っていたというところでしょうか。
また気が向いた時にでもぼちぼちとブログもアップしていこうかと思います。

さて、先日のこと。三ノ宮にオープンしたポルトガル料理のお店にお邪魔しました。

Por Ta Vinho Izarra(ポル・タ・ビーニョ・イザラ)

以前スペインタパスを提供されていたイザラさんが、ポルトガルのワインとお料理を楽しめるお店として生まれ変わったとのこと。
ポルトガル料理!食べたことない!!

ポルトガルというと、世界史で習って馴染みのある国名でありながら、案外現代においてどんな国なのかをよく知らない、そんなイメージの国でした。
が、ここ数年メディアに取り上げられることも増え、観光地としてリゾート地として、ちょっとしたブームになっている模様。さらにポルトガルワインやポルトガル料理も注目されているんだとか。

これはぜひとも食べてみたい!と食いしん坊オットを始めとして、ポルトガル料理は初めてというお友達を誘っての「ポルトガルワインとポルトガル料理の夕べ」開催となったのでした。

うーん、久しぶりにブログを書くと、なんだか文章がぎこちないというかなんというか…まあ元から大したことのない文章力なのですけどね。ミスが多々ありそうですが、生ぬるくスルーしてください。

 

さて。
エレガントな店内、白い漆喰の壁がポルトガルの海辺の街を思わせるような。
カウンターはお独りのお客様たちが、ワインを楽しみながらのんびりと寛がれてました。案外に男性のお客様が多くてびっくり。普段、イタリアンやフレンチへ行くと圧倒的に女性客が多いですものね。

今回はグループでお邪魔したので、テーブル席へ。

版画が、漆喰の壁に映えて素敵!
あえて額装しない、こんな飾り方もあるんだなぁとびっくり。家でも真似してみようかしら。

ソファー席も、ちょっぴり個室感があって気になる。
ステンドグラスの灯りがエキゾチック。

さて、今回は「ポルトガル料理ならぜひこれは食べて欲しい!」というシェフのおすすめメニューをコース仕立てでお願いしました。
さらにそれぞれのメニューに合わせたワインもおすすめしていただいて。シェフ、ありがとうございます!

Fita Azul Attitude Bruto(フィタ アズール ブリュット/Vinhos Borges ヴィニョスボルゲス/品種ゴウベイオ マルヴァジアフィナ コデガ アリント)

泡でまずは乾杯!シェフのコメントは「イーストの香ばしい香り、骨格のしっかりとしたフルーティなやや辛口」とのこと。

料理は神戸野菜のポルトガル風のガスパチョから。
ガスパチョといえばスペインの郷土料理ですが、ポルトガルにもあるんだそう。フレッシュな野菜の歯ざわりもシャクシャクとみずみずしく、スペインのピューレ状のガズパチョより酸もスパイスもあっさりと爽やかな感じ。
暑くなってきたこの季節にもってこい!

ここから、ポルトガル名物料理の小皿が続きます。

カタルーニャ風サラミ、

ポルトガル料理といえばコレ!という定番料理のパスティス・デ ・バカリャウ。

平たくいうと、塩ダラのコロッケです。これがなんというのか、日本の家庭の食卓に上っても不思議じゃないような不思議に馴染みのあるお味!ビールで、いや日本酒でも美味しいんじゃない!?って思っちゃうくらい!

この辺でワインは2本目へ。

PLAINAS Vinho Verde Branco  (プライナス ヴィーニョ ベルデ/Marques Leandro マルケス レアンドロ/品種アザル アリント)

現地でヴィーニョ・ヴェルデ(緑のワイン)と呼ばれる、ポルトガルのミーニョ地方で作られるフレッシュな微発泡ワインのこと。これ、軽やかで口当たりが良すぎてヤバい奴やん!!揚げモンに合いますわ〜〜〜〜〜!

そして緑のワインは魚介にも合うのです!

ヒラメのセビーチェ(マリネ)のサラダ仕立て

紅芯大根の色鮮やかな、絵画のような一皿。そうそうイザラさん、器がどれも凝っていて素敵で!ああ、物欲がメラメラと…!

こちらも定番料理のイワシの塩焼き。

イワシもポルトガルですごく好まれる魚なんだそう。丸々と脂ののった巨大なイワシたち、日本人の口に絶対合うと思う!!

さて、次のメニュー。これこそ、ポルトガル料理で絶対!!食べて欲しいと言われた一皿…いや一鍋?!
ピカピカの赤銅のドームのような形のものがどーん!と。これ、「カタプラーナ」と呼ばれる、中華鍋を二つ合わせたようなお鍋なのです。

金具を外して蓋(どっちが蓋なの!?)を開けるとたまらなく良い匂いの湯気がもうもうと。
中には蒸し焼きにされた魚介や野菜がたっぷり!滋味溢れる優しいお味!
スープの最後の一滴まで残さず平らげてしまったけれど、それをぐっと我慢すれば、残ったスープにパスタを入れたり、リゾットにしたりすることもできるのだそう。

ここで3本目のワイン、

Proeza Arinto-Chardonnay Peninsula Setubal(プロエーザ アリント シャルドネ ペニンスラ デ セトゥバル/バラン デ ヴィラル/品種アリント シャルドネ)

シェフ曰く「樽熟のしっかりとした濃さときれいな酸味があり、お料理にあうフルボディ」。
白にフルボディってあんまり使うことがなかったけれど、まさにフルボディ!濃い!ワイン好きのメンバーにも大好評でした。カタプラーナの旨味にぴったり!

さて、カタプラーナでリゾットをするのはぐっと我慢して(そのかわりにスープは舐めつくさんばかりにいただきました!)、〆のご飯はアローシュ・デ・パト(ポルトガル風の鴨ごはん)に。
表面には絶妙な火加減のしっとりとした鴨が、ご飯の中にもしっかりと味が染み出してご飯に馴染んだ鴨がと二度美味しい!色鮮やかな見た目ですが、なんともほっこり優しいお味。
ポルトガル料理ってなんだかどれも素朴でじんわり旨い。スパイス使いもオイルも優しく、不思議なことに「どこかで食べたような…?なんだか懐かしいような?」と感じてしまうんですよねぇ。

ここから赤ワインを。お茶目なエチケットの(ワイン画像の左から4番目ですね)

Luis Pato REVEL(ルイス パト レベル/ルイス パト/バガ トゥーリガ・ナシオナル ビカル)

エチケットのこのおっちゃん、オーナーのルイス パト氏なのですねぇ。「レベル」というのは「反逆者、悪ガキ」という意味で、パト氏はこのワインを「ワインシュタイン」と呼んでいるそう。
エチケットのパト氏のイラスト、ちょっとアインシュタインの有名な写真っぽいですもんね。
シェフ曰く「深い味わいの中にも爽やかさが。スムーズでナチュラルな味」とのこと。

 

ここで〆かと思いきやラストにもう一品、イベリコ豚と仔羊タン、ムール貝のアレンテージョ風。
肉とムール貝を合わせるという意外性にびっくりしたのですが、アレンテージョ地方の郷土料理なんだそう。肉と貝の両方の旨みを吸ったお芋がまた美味しくて。
これは今日のメニューの中で一番こっくりと濃厚なお味でしょうか。

ここで最後のワインへ。

Esporao Reserva Red Esporao(エスポラン レゼルバ レッド/エスポラン/品種 アラゴネス、トリンカデイラ、カベルネソーヴィニヨン、アリカンテブーシェ)

お料理と同じアレンテージョのワイン、シェフ曰く「黒いベリー系の果実の香りに樽からのトースト香。フルボディで骨格のしっかりしたワイン」とのこと。どっしりとして美味しい!

ああ、堪能しました!おなかいっぱい!

…といいながら、デザートは別腹なんですよね🎶

ポルトガルの伝統的なデザート、パン・デ・ロー&チョコムース、そして

食後酒のポートワイン。ぎゅっと甘くてコクがあって美味しい!

ご馳走様でした!

初めてなのになんだか懐かしいような、そんな不思議なポルトガル料理。
考えてみれば、その昔、ポルトガルからいろんな文化が日本へ伝えられたことを考えれば、不思議ではないのかも!

シェフ、ありがとうございました!次回まだまだ知らないポルトガル料理を教えてください!

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Por Ta Vinho Izarra(ポル・タ・ビーニョ・イザラ)

神戸市中央区中山手通1-2-3 クレイエールビル2F
078-322-1303
17:00-25:00(24時ラストオーダー)
定休日:基本的に火曜日
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Por Ta Vinho IZARRA 地中海料理 / 三宮駅(神戸市営)神戸三宮駅(阪急)三ノ宮駅(JR)

夜総合点★★★★ 4.5

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