「戦国無頼」と八上城 〜あいたい兵庫・ブロガー100人戦国トリップ

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あいたい兵庫・ブロガー100人戦国トリップ企画にて訪問した、丹波篠山のおハナシ続き。
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さて、八上城を舞台にした小説と言うと、井上靖「戦国無頼」かな。
主人公たちは、歴史上は無名な架空の人物ですが、小谷城の落城から、八上城の落城あたりを描いています。

実のところ、私はこの小説が好きってほどではナイの。
小説としてどうかではなくって、単に主人公が好きなタイプではなくて…(^^;;
ごめんなさい、井上靖先生。
完全に個人的な、し好の問題です(^^;;;;;
オトコマエで、剣がめっぽう強くて、風来坊。
これはヒーロー決定なのか!?
戦を求めてあっちへふらふらこっちへふらふら。
女二人に猛烈に好かれて好かれて、思い続けられたり追いかけられたりするんだけど、個人的に主人公に思い入れできないから、女たちにも共感できなくて。
個人的には、顔一面の痘痕に刀傷で、ヒトとも思われない風貌だけれど、岩のような弥平次の方に魅力を感じるわ。
でもこの小説を読んで八上城を訪れると、ちょっと面白いかも。
以下ネタバレ含む。
「丹波の高城山の中腹から山巓へかけて構築されている八上城」
「しばらくすると、右手の高くそれだけ突兀として立っている山の中腹から山巓へかけて城塞らしいものの一角が見えてきた。山を覆っている樹木の間から、石垣が見え、城門が見え、櫓が見えた。」
と語られ、
そんな山城が、
「霧は丹波霧とよばれるものであった。(中略)朝起きると八上城はいつも深い霧でつつまれていた。霧の海の中に埋没していた。」
とあります。
あの山道、あらゆるところに掘ったり盛ったり積んだりと、戦略的構築された山城、天候もそんなようす。
明智軍はさぞかし苦戦したのでしょうね。
「敵(波多野氏の軍勢ね)の小部隊は天険を利用して、その行動は神出鬼没で、到るところで明智軍を悩ましている」
とあります。
そして、主人公はひょんなことで出来た縁から、波多野氏側で参戦するのですが、彼が詰めていたのが、

私も登る途中で休憩した「鴻の巣」の砦という設定。
当時は「鴻の巣の大地の北方をささえている見上げるような石垣」があったという描写があります。
もう明智軍は山を二十三重に取り囲み、明日の命も知れぬ状況の中、
彼はそこで夜っぴて兵士たちと酒を酌み交わしている訳ですね。
ところが…!
実はその裏で、彼に惚れて惚れて、追い続けている女がいるのですよ。
山賊と言うか裏家業と言うか、ケモノのような女。でも絶世の美女。
その美女が、八上城に主人公がいると知って、滋賀県から走ってきちゃう!!
当たり前ですけど、今みたいに高速道路を車でひとっ走り、なんて訳には行きませんからね。
男の名前を呼びながら、走って・走って・走り抜いてくる訳です。
げに恐ろしきは女の恋心か執念か!?
明智軍の包囲網も突破しちゃう!!
そして、「神社の横手の道を山のほうへ登って行った。」というのは、まさに私が通ってきた道。

おおー。
長い年月、多少のズレはあるにしても、現実の自分と歴史小説がリンクするような不思議な感覚。
しかし、昼間堂々と、階段をつけられた斜面をのんびり歩いて行く私たちと違って、小説の中の女は漆黒の闇の中、敵の目も味方の目も盗みながら、手探りで石垣に辿り着き、ひとつひとつ石にしがみつきながら登って行くのです…。
ただ、恋しい男に会いたいがためだけに。
怖ええ!怖ええよ、女の執念!!
ここで「なんて一途な恋なのかしら!?」と思えない自分が哀しい…のかもしれない。

そんな私ですが、そのあとの丹波武士たちの死に様には感ずるものがありましたわ。
落城する、まさにその日の八上城から眺めた風景を描いた文章は、とても美しく、胸に迫るものがあります。
井上靖「戦国無頼」を読んでから八上城を訪れるのも一興かと。

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