文楽座の舞台裏見学続き。
前回もアップしたこちらの画像ですが、これは商家のセットを横から見たところ。
座席側から観るとこんな感じ。
セットの描き方が二次元的だからからなのか、不思議と平面的であんなに奥行きがあるように見えないですよね。
ちなみに、壁面などはコロコロがついて静かに素早く移動できるようになっています。
さらに裏面にはこんな貼り紙。
一日にいくつもの舞台があり段ごとにセットが変わるので、こんな風にわかりやすくされているのですね。
舞台の横手には、綺麗なおべべのお姫様。
こちらの人形はこの日の舞台に登場する予定。
人形の横にあるのは…何???
こちら、「舞台下駄」と呼ばれる特殊な下駄。
人形は方々が、一体の人形につき三人がかりで操ります(端役など一人で操るタイプの人形もある)。
「主遣(おもづか)い」が頭と胴体と右手、「左遣(ひだりづか)い」が左手、「足遣(あしづか)い」が両足を操るのですが、この人形、近くで拝見すると実はけっこう大きいのですよね。
頭の部分を操る「主遣(おもづか)い」の方は、この舞台下駄という超!高下駄、超・シークレットブーツを履いて、高いところで人形の頭を操るのでした。
それでも「足遣(あしづか)い」の方はずっと低い位置で操るので、腰が大変そう…腰痛持ちの喰いしん坊オットには到底無理だわ!!
写真を撮っていただいた!
この日は、変わり織りの紗の夏着物を。
シックな紫、蒲葡(えびぞめ)に近い色でとても好きなのですが、写真で見るとただひたすら地味だわ…orz
お人形と一緒に写真を…と思ったら、黒子さんが連れて行ってしまった…残念。
そのままずずいっと奥へすすむと、その高下駄がいっぱい!!
遣う人形によっても高さが違うそうで、いろんなサイズがあります。
鼻緒がぶっとくて、素材はいろいろ(布製の物、どうやら皮らしい物も)。
底に、草鞋?を横に履いているのですね。滑り止めでしょうね。
あつかましくも、舞台下駄履かせていただきました!
いきなりグン!!と視界が高くなる!
ぶっとい鼻緒が足にしっかりフィットして、くるまれているような感じ。
独特の弾力?すべる感じ??で、何とも心もとない!怖い!
ご案内してくださった人形遣いの吉田 簑二郎氏のエスコートがとても紳士で素敵でした。
その簑二郎氏が高下駄を履くと、このとおりすべるような足さばき!カメラでとらえられないわ!
ちなみに「舞台で転んだことはないのですか!?」の質問に簑二郎氏、以前ナントカ(聞き取れなかった…)の雪のシーンですべってしまったけれど、「かえって臨場感があってよかった!」なんて言われたよ…とユーモアたっぷりのお答え。かっこええ…。
さて,このあと人形を見せていただきに…続く。
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