仕事でちょくちょく京都へ出かけています。
その際に錦市場を通るのですが、ついつい用もなくても覗いてしまうのが有次。
言わずと知れた、刃物を始めとした調理器具を扱う有名店ですね。
もう、用の美とというか、刃物の美しいこと美しいこと。
調理器具たちの素敵なこと素敵なこと。
まあ有次に限らず、刃物や調理器具を扱う店を見るのは大好きなのです。
で、この夏のこと。
鱧を自宅で調理するのにハマりましてね。
近くの魚屋さんでけっこう立派な活け鱧が手に入ることがわかって、時々ウチやお友達のところで調理することに。
ところが、我が家にはちゃんとした金串がなくって。欲しいなぁと思っていたのです。
で、ちょうど有次によった時に見つけて買ってしまいました!
1本数十円のお安さ!
さらに、家にあった骨抜きがあまり役に立たないシロモノで。
ウチではけっこう頻繁に鯖できずしを作ったり、鯛を捌いたりするのですが、その時に中骨を抜こうとしてイライラすることが多々あったのですね。
ついでに骨抜きも買ってしまいました!
ちなみに下に敷いているのは、有次のペーパーバック。
マットな黒地にシルバーでぼかしたロゴ、カッコいいのです!
さてこの骨抜き、関西型と関東型があるそうで。
関西型はくの字型が向かい合ったような、<>みたいな形。
関東型は平たい曲線の()みたいな形。(だいぶ違いますが)
昔から関西でよく調理される魚と、関東でよく調理される魚の違いからこの形になったそうです。
両方を触らせてもらって、私にはどうも関東型の方が使いやすい。
元々使い慣れている形なので、力が入りやすいんですよね。
というわけで、関東型をセレクト。
かみ合わせがキッチリとしているかをチェックしながら選びます。
そういえば、私の敬愛する料理研究家 丸元淑生氏の本で、「骨抜きを選ぶには」って記述があったなぁ…読んだのはもう20年近く前のこと。
当時この本を読みながら、いろんな調理器具を揃えたり、取り寄せたりもしたのに、骨抜きに限ってはなんて適当な骨抜き(100均で買って、イマイチ噛み合わせが悪かった!)を使っていたことか!
と言う訳で、いまはすっきりとストレスなく、お魚調理をしております。
小さく有次の刻印。
ちょっと嬉しくなってしまう、これもブランド志向!?