着物タテヨコ会の企画で、
光峯錦織工房へ見学に連れて行っていただいたお話の続き。
貴重な古代裂を復元された、織物の数々が並びます。
例えば…
正倉院に所蔵されている、
麟鹿草木夾纈屏風(りんろくくさききょうけちのびょうぶ)
を復元された織物。
このデザインは、
インテリアからステーショナリーまで、
いろいろな商品にもされているので、見覚えのある方も多いのでは?
柄が左右対称になっているのは、
元が、夾纈(きょうけち・夾み染め)で染められたものだから。
蝋纈(ろうけち)、夾纈(きょうけち)、纐纈(こうけち)って
懐かしいわ…染織史で習ったなぁ。
織物は、縦糸と緯糸が織りなすもの。
素材なども含めたその複雑な設計によって、
角度を変えると、また全然違う見え方をします。
(これを、館の方は「3Dだ」とおっしゃってました。詳しいお話は前回を)
左手斜めからみると…
白いまるで囲んだ部分、よく見えないのですが…
正面から見ると、鹿の姿がはっきり!
そして右方面から見ると、
今度は周囲の柄が背景色になじみ、
鹿の姿のみがはっきり見えるのです。
これも、絹の素材の持つ特製と、
錦織の表現技法からくる不思議。
「鹿は神の使い。神様っていうものは、現れたり、消えたりするものでしょう?」
館の方の説明に、
ふむふむと、大いに納得してしまったわ…。
まだ続く。
光峯錦織工房さんのサイトはこちら>
ランキングに参加しています♪ポチッと一押し、応援して下さったら嬉しいです!
目次
コメント
コメント一覧 (2件)
『染職史』?
そういうのを勉強されてたのですかぁ?
神様…なるほど!
私も、神様がおりてきてほしいと思っている時があって…
昨日もそういう話題をしていたところなのですぅ
>canaeさん 専攻はグラフィックデザインだったのですが、教養コースで染織史とか、西洋美術史とか、哲学があったのです。
神様がおりてきてほしいとき…!今度そのお話聞いてみたいわぁ!