三枚襲(さんまいがさね)の花嫁衣装 〜苔香居(たいこうきょ)虫干しの会

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苔香居(たいこうきょ)虫干しの会続き。
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さて、次のお部屋へ。

「三枚襲」(さんまいがさね)の花嫁衣装!
明治時代の中期〜大正時代に流行した、赤、白、黒の三枚を重ねて着る花嫁衣裳なのだそう。
花嫁と言うと白無垢を連想するけれど、現在ポピュラーな白無垢のスタイルは
比較的新しい、戦後しばらく立ってからのものなのだとか。
このお部屋では、着物の監理を一手に担ってらっしゃる呉服屋さんの男性の方が説明して下さったのですが、
花嫁衣装についてこんなお話をして下さいました。
NHKの連ドラで、戦時中の結婚式を白無垢にしていたシーンについて
「まだこの時代、あんな白無垢はなかったですよねー」
なんてハナシをNHKの担当者さんにされたところ
「そうなんですけどねー実は云々…」
なんてことがあったそう。
…いろいろあるんですねー。
で、三枚襲。

白、赤、黒、と下から重ねていくのだそう。
そして一番上の黒は、嫁いだあとでお袖の振りを「留めて」しまうのですね。
でもそうすると、当たり前だけどもうこの三枚襲の花嫁衣装は二度と着ることができない。
そのための留めなんだけど、(花嫁衣装を二度着るなんて、縁起でもない!)なんだかもったいないなー。
お婆様の花嫁衣装を孫娘が着て、なんていうのは、なかったのね。
それにしても、ちっちゃい!
昔の人って、本当にちっちゃくて華奢!

白は梅。
没骨の、柔らかなタッチの染めで表現された梅の木。
幹に生える苔や、梅の花の蕊の一つ一つに、
細かい細かい相楽刺繍が施されています。

赤は竹。
こちらは梅とは打って変わってシャープに大胆、赤とグリーンの対比が鮮やか。
露が、金刺繍でこまかく施されています。

黒は、鶴と松のおめでたい柄。
黒地に映える、緑のグラデーション。
そして、鶴の頭や、松の一部にも刺繍が施されています。
ああ、目の保養。
まだまだ続きます。

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