高知旅行の話つれづれ。
夕方、高知の街中をうろうろ。
魚の棚商店街界隈は、なんだかすごく懐かしい雰囲気。
小さなお店が軒を連ねる、昔ながらの商店街です。
その歴史は古く、江戸時代初期に土佐藩主の命によって開かれたものなのだとか。
その軒先に、なんやら綱を張る人たち。
なになになに?
その綱には、なんやたシックな色合いの神の飾りがひらひら。
こんなもんでした。
御幣(ごへい)っていう、神様に奉献するものなのね。
白と濃紺、好きな色合わせ。
作業をしているおじさま・おばさまにお尋ねすると、明日はなにやらこの近くの八幡様のお祭りがあって山車?がこのあたりを回るらしい。
というわけで、昔ながらのお店も、
新しいピカピカのお店も、
普通のおウチも、
この辺り一帯、結界でも張っているかのごとくつなが延々と。
ホテルに帰っていろいろ調べてみたのだけれど、ホテルの人も知らない、ネットにもあまり詳しいことが載っていない。
高知の他の市では大々的なお祭りがあるようなのだけれど、高知市内についてはあまり情報がないのよね。
どうやら、観光客が押し寄せるようなお祭りではなく、地元の人の行事のよう。
さて、何があるのかしら?
翌日の朝ホテルで朝ご飯を食べていると、どこかからお囃子のような音楽が…。
コートも着ずに、着の身着のままでホテルを飛び出すと…
八幡宮ご一行様にご対面!
10名くらいの小さな一団でした。
これはお囃子を流す先行カーね。
この神幸祭(しんこうさい)は高知八幡宮のお祭り。
高知八幡宮の説明によると「国の隆昌と氏子の安泰を祈り」「豊穣感謝の秋祭と祈年祭の祈願」し、各町内の氏子さんたちのところへご神幸するらしい。
天狗か?と思いきや、これは「猿田彦神」。
日本書紀で天孫降臨の際に道案内をしたことから、神幸祭で先導役を務めるとのこと。
でもこの行列では、しんがりを務めていらっしゃいましたわ。
他にも行列には、
神職さん、
巫女さん。
そして、獅子舞。
このご一行様が、氏子さんのお店やお宅を一戸一戸巡って行きます。
そしてお祭りの内容とは関係ないのですが、私が気に入ってしまったのが…
この法被に入っていた家紋!
カワイイ!可愛すぎるぞ!!
この家紋は「対い鳩(むかいばと)」。
鳩って言うと聖書的に「平和のシンボル」なんて思ってしまうけど、
武神である八幡大菩薩の神使として、どっちかというと「戦のシンボル」だったらしい。
というわけで、高知八幡宮の紋はこの「対い鳩」。
でも、ちっちゃなつぶらな瞳でなんだかぽわわんとして、あまり戦いの神様の役には立たなそうな、とってもキュートなデザインでした。
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