さて、ここで庖丁人登場。
手にした扇を、鯛にあてるような動き。
深い緑の狩衣、ところどころ鮮やかな緋色がのぞいて、とっても素敵なのです。
そして、この白い紐が気になる…。
これもまた、舞を見ているような優雅な動き。
そして振りがかなり大きくて、かっこいい!
この白い紐。
最初、襷みたいなものかしら?袖を押さえているのかしら?と思ってみていたら、
狩衣の袖を締めている、袖括(そでくくり?ぐくり?両方みかけます)の紐(お)だ!!!
ええと、平安貴族の格好を想像してくださいな。
※無料でお借りできる画像がないかと楽天で調べたら、普通に売ってたよ狩衣。
恐るべし、楽天!
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袖は今の着物のように袂が長いのですが、袖口のところが下まで開いたまんま。(画像参照)
この袖口のところに、大きく縫い目のように通してあるのが、袖括り。
私は飾りだとばかり思っていたのですが(実際、年齢によって太さに違いがあった様子)、これを絞って動きやすくすることもあるのだそうです。
それを左右繋げると、襷のように袂を押さえはしないけど、袖口が落ちてこないのだな…。
これは、よくすることなの?初めて見たので面白かった!
いや、そもそも狩衣を見る機会も少ないしな…。
決めのポーズ!!
決めのポーズ!!!
さて、いよいよ鯛にとりかかります。
鯛を立てるのも、もちろん真奈箸(まなばし)のみで。
流れるような所作で、さっくりとアタマを落とし。
そのアタマも真奈箸で、丁寧にまな板の(きっと)所定の位置へ。
一切鯛に直接手を触れることなく、捌いていきます。
神業!!
捌き終わり、各部位を所定の位置?にセットすると、
榊を持って祈祷が始まります。
最後に鯛の上にその榊を乗せて、深々と一例。
庖丁人退出の後は、再度持ち出し人登場。
真奈箸と庖丁で、切り分けた鯛を移動させます。
ああ、ドキドキする!!
ポロリはないの!?
あんな大きな鯛の切り身を、あんな風に支えるなんて、私には絶対無理やわ…。
素焼きの土器へと盛りつけていきます。
どんな風に盛られているのか、見てみたかった!
丁寧にまな板を拭って。
最後まできっちりと美しく。
捌いた鯛は、神主さんの手によって祭壇へ。
庖丁式、終了。
滅多に見ることが出来ない、貴重な機会をどうもありがとうございました!
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