さて、話はまたもや夏にちょっと逆戻り。
最近東京滞在が長い話は、以前書いておりましたが、夏に東京に滞在している間にぜひとも行ってみたいところがありました。
谷中の全生庵さんで開催されている円朝まつり。
三遊亭 円朝(さんゆうてい えんちょう)師匠は、明治時代の東京の落語のたいそうエラい方だったのです。
詳しい話はwikiさんでどうぞ。
その円朝師匠、えらいまた幽霊がお好きで。
ご自身でも怪談話をいくつか書かれていますが(「怪談牡丹燈籠」「真景累ヶ淵」などなど)、幽霊画のコレクターとしても有名でした。
なんでも百物語にちなんで、百幅の幽霊画を集めようとされていたそうですが、残念ながら志半ばでお亡くなりに…。
円朝師匠の亡くなられた八月、円朝忌として法要などが行われるのですが、その一ヶ月の間円朝師匠の幽霊画コレクションを全生庵さんで公開されるのです。
これはぜひ見てみたい!
本当は寄席のある日にお邪魔したかったのですが、その日はどうしても都合が合わなくて。
平日にふらりと参りましたら、
人っ子一人いやしねぇ。
えっっっっ!?間違ってないよね?ここだよね!?
境内の空気もなんだかひんやり、蝉の声が聞こえるばかり。
安心してください、あってますよ。全生庵です。
会場内へ入れば、お客様もちらほら。ゆっくりと楽しむことができました。
幽霊画と言っても実に様々。
ちょっとグロテスクなものから、悲哀の滲み出るようなもの、ユーモラスなものも。
私が好きだったのは、雪女を描かない「雪女」。
こんな表現があるのか!と、はたと膝を打ちましたわ。
コレクションで有名なのは、応挙の幽霊でしょうか?
「幽霊に足がない」っていうのを最初に描いたのは応挙さんなのだとか。
ところが残念、この期間中は上野の美術館で開催されている幽霊画展へ出張中。
全生庵では模写された作品(当時からたいそう人気でたくさんの模写作品、インスパイア作品wがあるそうな)もよかったのですが、これはぜひ本家を見てみたい!
というわけで、上野にも足を伸ばします。
続くんだか続かないんだか。
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全生庵
東京都台東区谷中5丁目4−7
03-3821-4715
http://www.theway.jp/zen/
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