用事で元町へ出るついでに、
元町大丸の中原淳一展によろうかしらと、思いついた。
最近、以前にも増しておっさん度が高い私。
オトメ度が高い仕事をする前には、
気分を、もう思いっきりオトメの方へ振り切っておかなくては！
私はオトメ、私はオトメ、私はオトメなのよ…。（自己暗示）
オトメ気分を盛り上げようと、
例のマトリョーシカ帯で、いざおでかけ。



自分撮りがいまいち面倒くさいので、
今日の写真はナシね。
これはだいぶ前の画像だけど…
しかも下にずってるし(^^;;
そして、地下鉄の駅で。
「いやぁ、かいらしぃ帯やわぁ〜！キレイに着て〜！
ねぇねぇ、ちょっと立ってみて？」
知らないおばちゃんですが、
ノリはすでにツレですわな。
「いえいえそんな…」
と辞退したところ、
「そんなこと言わんと〜、ホンマにカワイイわぁ、
キレイに着てるわぁ、
立ってみせて〜！お願い〜！」
なんだか憎めないおばちゃんで(^^;;
まあ、つられて立って、くるりと回ってしまう私も私ですが。
「カワイイ帯やわぁ、
ダルマ？」
ダルマ！？！？！？
「いえ、マトリョーシカ…」
「ああ、コケシ！」
いや、おばちゃん人の話聞いてって…
「マトリョーシカって言うロシアの…」
「コケシやね！」
………。
まあええよね。
コケシと言えばコケシやわ。
おばちゃん、我が意を得たりとうなずいて、
踊りの教室の話（日舞を習っているらしい）、
踊りの時に着る着物の話、
お師匠さんの話などをひとしきり。
ダダ漏れ、ってヤツね。
そして、
「ありがとうね〜！」
と、にこやかに去っていった…。
おばちゃん、ホンマ元気やわぁ…。

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そして用事を済ませて元町へ。



中原淳一展、なかなかに見応えがありました。
イラストにつけられた、直筆のコメント。
色合わせや、コーディネートについて、
おしゃれについて、毎日の暮らしについて。
これがまた繊細な筆跡で…。
ああ、心細やかな人って違うのねぇ…
心底おっさんな自分を、深く恥じ入ることしばし。
そういえば先日オットに
ザツい！！
と、罵られたわ。
「ザツい」って、アンタ…。
そんな罵られ方したんって、生まれて初めてやわ。
話を本筋に戻して。
会場の一室に、中原淳一氏の愛用したピアノが置かれていて、
それを覗き込んでいると、
後ろからまたいきなりおばちゃんの声。
「あらまあ、マトリョーシカ！！」
振り向けば、これまた見知らぬおばちゃん二人連れ。
今度はエラいおハイソなかんじのおばちゃまで。
「マトリョーシカよね！？
ロシアのお人形で、大きいのから小さいのまで、入れ子になってて全部入るの！」
おばちゃま、できればその簡潔な説明を、
さっきの地下鉄のおばちゃんに聞かせてあげてください…。
「ピアノのところにいらしたら、
まるでさっきの絵のようよ！」
ちょうど、会場に
氏のイラストのお人形をアップリケしたスカートなどが
展示されていたからかな。
過分なお褒めの言葉をちょうだいして、
会場を後にしたのでした。
恐るべしマトリョーシカパワー。
恐るべし関西のおばちゃんパワー。
東京のおばちゃんは、
洋服や着物の売り場で、
試着してる他の人に感想言ったりしないって、ホント？

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