染司よしおかの美しい色たち 〜グレーから黒まで

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着物タテヨコ会でお邪魔した、
日本古来の植物染で有名な、染司よしおかさんの工房のおハナシ、続き。
※染司よしおかさんでは、通常見学を受け付けてはいらっしゃいません。
 今回は縁の深い着物タテヨコ会として、特別にお邪魔させていただきました。
鮮やかな色たちも魅力的なのですが、
地味好きな(^^;; 私としては、
シックな色たちに惹きつけられたわ。

江戸時代、幕府による奢侈禁止令で華やかな色を身につけられなくなった庶民は、
限られた許されている色の中で、「四十八茶百鼠」などと呼ばれる、
工夫を凝らして様々なカラーバリエーションを作り出したそう。
実際は48だの100どころじゃなく、もっとたくさんの色があったみたい。
このグレーも、ちょっと紫味を含んだ、とても甘いグレー。
こんな色のキモノ欲しいわー。
ああ、でもまた実家の母に「アンタ、地味すぎる」といわれそうだけど(^^;;
マーブル模様でとても美しいこの実は、
これは檳榔樹(ビンロウジュ)という、ヤシの仲間。
日本では古くは正倉院に伝わる宝物にも用いられている、とても貴重な染料だったけれど、
数多く生息している東南アジアなどでは、果実を石灰とあわせて噛みタバコにするんだそう。

黄みを含んだ柔らかなベージュは、橡(つるばみ)。
どんぐりですね。
万葉集にも「橡の衣」として読まれているくらい、
古来から染料としてなじみがあったそう。

赤味を含んだ、何とも艶やかな黒は
ヤシャブシという、小さな松ぼっくりのような実。
ああ、この実!子供のころからよく拾っていたけど
ヤシャブシっていうんや。初めて知ったわ!
タンニンを多く含むので、昔から黒の染料として用いられていて、
お歯黒もこれで染めていたのだそう。
うー、苦そう!!

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工房のあちこちにいろんな木の実が。
絵になるわ。
そうそう、見上げると大きな樹にたくさんの実がなってる!

これは、なんと胡桃。
胡桃というと、殻を割って食べるあの姿でなっていると思ってたのだけど、
実際は、

こんな風に丸く、果肉に覆われているのね!
初めて知ったわ。
もちろん胡桃も染料になるのだそう。
よし、これでようやく藍のハナシへたどり着けそう!
ってまだまだ続くんかい!って感じですが…。
※染司よしおかさんの作品は、染司よしおか京都店でご覧いただけます。
 また、工房の製作を追ったドキュメンタリー映画「紫」が、
 10/20より渋谷イメージフォーラムにて上映されます。
 大阪では2013年に上映予定だそうです。
 吉岡幸雄、福田伝士の情熱を追ったドキュメンタリー映画「紫」
 〜色に魅了された男の夢〜


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