夜が更けるにつれ、いよいよ妖しく? 〜R18国宝級春画祭 Salon de 新門前

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Salon de 新門前でのR18国宝級春画祭のおハナシ続き。
そういうおハナシは苦手だわ!!という方はご遠慮くださいませ。
それでもいいよって方のみご覧下さい。
この会は撮影OK、ブログ掲載の許可をいただいておりますが、オトナな部分を大胆にカットしてほんの一部をアップします。







さて、超絶技巧話は続くよ。

もう、着物が素敵で素敵で!
緋の襦袢に女性の白い肌が映えるのですが、その襦袢にまた細かい細かい空彫りがこれでもかってほど施されて。
襲ねている着物は、紫の氷割梅(ひわりうめ)の柄ですよね。この色合い真似してみたい!
その上に襲ねているのは、麻の葉文様の絞りかな?これもぜーんぶ空刷り。気が遠くなりそう。

超絶技巧はこんなところにも!
髪の毛、生え際の表現は彫り師の腕の見せ所だったそうな。
もうこれでもか、これでもかってほど細かく…

頭の、髪の毛にこれだけ執念を燃やしているのだから、他の部分の毛にも…あとは推して知るべし、ですわな。
いやむしろ、そちらの方がずっとずぅぅぅぅーーーーっと手が込んでいて素晴らしい!!
ここにアップする訳にはいかないので、ぜひ美術館や書籍でご覧下さい!
ルーペを持って望むべし。
なんていうんでしょう…技術(文句なく素晴らしい!!)・芸術(もうエロというより美しくすらある!)視点でなく、エロ視点で考えてみたら、
そこっ!?こだわるのってそこなの!?そんな大事なの!?そこまでこだわる意味あるの!?って目が点になるような細かさですことよ。
その辺男性に聴いてみたい。需要はあるの!?
まあ、ヘアヌードが一大ブームになった時代もありましたしね。やっぱり大事なのかも。
ちなみに、私は東京の浮世絵展観に行く前に、こんな本で予習してしまいました。

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春本、春画研究の第一人者である林美一氏の本で、技法などもわかりやすくオススメです!
ところで、時代によって表現方法や技巧にも変遷がある訳で。
時代をさかのぼると、菱川師宣、吉田半兵衛のあたりは、線も色使いも、構図や設定もシンプルだったり。
月岡雪鼎、鈴木春信、勝川晴章、勝川春潮、葛飾北斎とどんどん線も複雑に色も鮮やかになっていき…。
現代のAVにあるような設定は、春画でもう出尽くしちゃってるんじゃない!?ってほど、もう<以下自己規制>。
さらに興味深いのが、絵に添えられた文章。
なかなか読むのが難解な部分もあるのですが、今回はY先生の朗読www&解説付。
ええ、めっちゃ面白いですよ!
もうセリフとか抱腹絶倒もの!!
コメディ的要素もたくさんあって、ストーリーも面白い。なんてクリエイティブなの!?
春画展にいらっしゃる方、ぜひじっくり読み込んでいただきたいわ。
知らなければ意味不明な各種用語(隠語ともいう)も、解説を受ければ「そういうことなの!?」とビックリしたり納得したり。
なかなか風流な表現もあり、 遊び心もあり、露骨すぎる表現もあり。
でもさすがにここでは、具体的には紹介できませんわ〜。

あの有名な北斎の一枚タコと海女さんの文章なんて、まあオモロいことオモロいこと。
擬音語や擬態語のセンスが、まあ秀逸です!
この文章、北斎自身が書いたって説もあるんですってね。あらあら北斎先生ったら。
ちなみに、ちょっと前の映画ですが緒形拳の「北斎漫画」。
若かりしころの樋口可南子が、まあ妖艶でしたわ…!
多分映画全編をちゃんと観ていないと思うので、今度レンタルしてみようかしら。

北斎漫画 【DVD】
ちなみに、今回リンクを探していて初めて知ったのですが、「北斎漫画」の題字が中川一政氏なのにビックリ。
へぇぇーっ!こういうお仕事もされてたんだ!?と思って調べてみたら、向田邦子氏や水上勉氏の小説の題字もそうだったのですね。
勉強不足でしたわ。お恥ずかしい。
話をもどして。
東京会場で我が家がすっかりハマってしまったのが、「風流艶色 真似ゑもん」シリーズというもの。
これ、当時あまりに好評すぎて、いろんな作者によってたくさん描かれたんだそうな。
細かい設定はいろいろあるようですが、おおまかには
「主人公が仙女に秘薬によって、豆粒のように小さくなる力と、さらに相手の男と中身が入れ替わる?という力を得て、諸国漫遊の旅に出る。」
というもの。
その小さな身体をもって、いろんなところに忍び込んでは、ありとあらゆる房事を盗み見たりするシーンが描かれる訳です。
ある時は田んぼのあぜ道の陰に、ある時は書見台や置物の陰やまくらの後に…
画面にちっちゃな真似ゑもんが隠れているので、ついつい必死になって探してしまうわ。
そう、auの CMで、隠れキャラ「一寸法師」を探してしまうように。

この絵も、田植えの合間のあれやこれやを覗き見ている旅姿の真似ゑもん。
なんやかんやと呟くのがまた面白い!
さて今回の春画祭で、私の独断と偏見で「抱かれたいオトコNO.1」の称号をこのお方に捧げたい!

しっからげた藍染の浴衣、大胆な獅子の柄も、ちらりと見える緋色の褌もかっこいい!
豆絞りのほっかむりで、忍んでいるんだろうけどやる事は大胆。
これは遊女の間夫というヤツなのかしら!?いろいろ妄想してしまうわ。
「間夫がなければ女郎は闇」とは歌舞伎の中の花魁のセリフでしたっけね。
さて、このあとY先生の秘蔵の肉筆春画が登場…続く。

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