弥生美術館 谷崎潤一郎文学の着物を見る展へ

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これは4月末のお話。
所用があって東京へ。
ついでに、弥生美術館で開催されていた「谷崎潤一郎文学の着物を見る アンティーク着物と挿絵の饗宴」展へ行ってきました。
※この展覧会は6月末で終了しています。
根津駅から歩いたのですが、何でこのへんこんなに坂が多いのでしょう!?
あっち向きの坂、こっち向きの坂。東京は地形が複雑ですねぇ……地理のよくわかっていない関西人。
神戸も大概だと思いますが、ある意味一方通行。(北が山!南が海!)
途中で、東京大学の門。こちらは弥生門というそうな。
色彩のせい?構成のせい?
昔の映画「カフカ 迷宮の悪夢」を思い出しましたわ。
ところで、なぜ「弥生門」というのか。なぜ「弥生美術館」というのか。
この辺り、弥生町という名前だったのですね。初めて知ったわ。
ちなみに、坂の途中に小さな碑があって「弥生式土器ゆかりの地」とありました。
ここで発掘された土器が「縄文式土器と違う!」と認められて後に「弥生時代」と名付けられたのだそうな。
弥生町、スゴイ!

喰いしん坊オットも,この日は着物で。
薄手でしなやかな木綿の単衣、遠目にはグレーの無地に見えますが墨色に極細い白のピンストライプ。
なんだろう、背景の門扉の文様のせいか、何かを召還してしまいそうに見えます。
エロイムエッサイムエロイムエッサイム…

ちなみに、喰いしん坊オットは、谷崎潤一郎に全く興味がありません。
半ば強制的に連行されたようなもんで。
帰りに谷中でパフェとメンチカツを食べる約束で釣りました。すまん、オットよ。
ヤツはおそらく作品を読んだこともあるかないかってところですが、私や友人たちのきもの話にはよく加わっているので、「谷崎=着物好きが好きそうなネタ」「きもの好きは『細雪ごっこ』とやらが好きらしい」程度の認識はあるもよう。
ちなみに文京区・根津近辺のカラーマンホール。
左に文京区章が。柄は、区の木イチョウと区の花ツツジ。
東大の銀杏と、根津神社の躑躅かと思ったわ。

ちょっと坂にヘコタレ気味になりながら、弥生美術館に到着。
4月末、躑躅が満開でした!
着物は正絹 紬の単衣に、博多の単衣帯で。
でももうすでに大概暑かったわ!

本当はガッツリアンティークで出かけたかったところですが、もうアンティークアンティークしたものはほとんど手放してしまったので…残念。

弥生美術館と竹久夢二美術館は同じ建物の中にあり、この日は「100年前に夢二が発信❤ 大正時代の「かわいい」展 ~乙女がときめくデザイン&イラストを中心に~」が開催中でした。

さて,今回のこの企画展。
私が最初に存在を知ったのは、facebookでリンクされたクラウドファンディングの記事でした。
ざっと大まかすぎるくらい大まかに言うと、
サイト上で発案者・実行者がアイディアを発表、賛同してくれる支援者を募集

支援を希望する人は、内容や金額によって「支援コース」をセレクトして出資

目標金額達成すれば企画実行!
って感じでしょうか?
2015年は谷崎潤一郎没後50年、2016年は生後130年にあたりこの2年間は「谷崎イヤー」と称して、各地で関連のイベントが計画されているそう。
私がその記事を見た時には、すでに目標金額を遥かに超える金額が集まっておりました。
企画の詳細はこちら>新たな発見がここに!弥生美術館「谷崎潤一郎文学の着物を見る」展を楽しもう>
これを読んだ時に、出資にはもう遅かったけれど、ぜひ見てみたい!と思っていたのでした。
実際足を運んでみて、とても面白く充実した内容だったと思います。(もっと点数が多かったら嬉しかったけれど!)
各作品の紹介、モデルとされた実際の谷崎潤一郎ゆかりの女性たち、実際の著書の挿絵、それに合わせた着物や小物のスタイリング。
もうまさに「この着物だよね!?これ挿絵に描かれた実物だよね!?」なんて思ってしまうくらいぴったりなモノも多く、雰囲気たっぷり!
それもそのはず、アンティーク着物店Ponia-ponの店主で、着物スタイリスト、著書も数多くある大野らふさんがこの展覧会の着物監修とスタイリングを担当されていたのですね〜!
手の込んだアンティーク着物の数々、柄に柄を重ね、色に色を重ねるこってりコーデも楽しい!
ナオミをイメージした、女学生スタイルやポップな水玉銘仙のキュートなコーデも素敵。ああ、もうウン十年若かったなら!
ポスターにもなった、真珠のネックレスをあしらったコーデも,ものすごーく人を選びそうだけどいいなぁ…。
「痴人の愛」のナオミのモデルとなった「せい子」さんの,今の時代のハーフタレントのようなモダンな美しさ、
「細雪」の幸子のモデルとなった松子さんのほっそりとなで肩でたおやかな美しさ、
「細雪」のモデルとなった姉妹たちの集合写真の艶やかさ。
この展覧会を観てから小説を読むと、よりいっそう楽しめそう!
ちなみに個人的な好みですが、谷崎作品では「春琴抄」「刺青」「卍」のような、谷崎さんの性癖全開!!な作品群は好きだけど、着物好きのバイブル?と言われる「細雪」は実はあんまり好きじゃなかったのです。
着物のシーンは楽しいんだけど、姉妹たちについては「ええい,モノをはっきり言え!!この察してチャンは!!」と、若い頃は読んでいてイライラしたもんです。
この展覧会の後、久しぶりに読み返してみたら、もう少しのんびり楽しめましたわ。
そもそも船場のいとさんこいさんたちのおっとりした話は、がさつな庶民の私には向かなかったのでしょうね。とほほ。
展示の一部に「触ってもOK」なコーナーがあったのも嬉しかったですね。
ジョーゼット、錦紗などの実際のアンティーク着物に触れてみて、感触を確かめてみて!というこの展示。
触ってみて初めてわかる、「肌心地」というのもありますもんね。
谷崎氏もすりすりしたんだろうな…マニアオヤジめ。(なんて言う言い草でしょうか)
見応えのある展覧会でした!
その後興味を惹かれて、神戸で開催された谷崎ゆかりの建築展覧会を観に行くことになるのはあとのおハナシ。
そうそう、無理矢理連れて来られた喰いしん坊オット、思いの外熱心に展示を観ておりまして。
「谷崎潤一郎文学の着物を見る展」だけでなく、「100年前に夢二が発信❤ 大正時代の「かわいい」展 」の方もしっかり見入っておりました。
そして出て来て一言。
「谷崎も、夢二も、ダメなヒトやということがよくわかった。」
うん、その感想あながち間違いではない…。
谷崎の性癖垂れ流しなマゾっぷり、夢二の「オトメ♥」「カアイイ♥」などと手紙に書きつつも実際の私生活の乱れように、ツッコミを入れまくりたかったらしい。
お疲れさま。

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