このトシになると、出会いだけでなく、まあいろんな別れも経験しますわね。
去年の暮れ、また一軒、今まで大変お世話になったお店が閉店されました。
吟醸貴族。
ウン十年前、まだお酒を呑み始めたばかりの私に、日本酒のいろはを教えてくださったマスターのお店です。当時は今ほどに日本酒、いろんな地酒を気軽に呑める場所はまだまだ少なかったですし、女性客も珍しかったころでした。
大阪のミナミにバースタイルのお店があって、当時実家住まいだった私にはちょっと遠かったのですが、それでも珍しいお酒を求めて、ずいぶん通ったものでした。その後、お店は昭和町へ移転して居酒屋さん風に。私も結婚して神戸へ移り、職場も変わったので以前ほどお邪魔できてはいませんでした。
マスターにはいろんなお酒も教えていただいたし、いろんなお蔵にも連れて行ってもらいました。常連さん同士とても仲がよく、旅行に行ったり呑みに行ったり、今でも仲良くさせていただいてる方がいっぱいいらっしゃいます。
ここしばらく、マスターが体調を悪くされていたので心配していたのですが、とうとうお店を閉められることになってしまいました。とても残念です。
まずはにごりでカンパイ☆（銘柄失念）
じゃがバターならぬ、じゃが塩辛でまったりと。
この日はマスター曰く「もう残ってるのは、開店の頃から寝かせてる古い酒ばっかりやでー」とのこと。
もうエチケットがボロボロな三井の寿、大吟醸の生酒を30数年寝かせたもの。
元がしっかりアジの乗ったお酒を冷蔵で温度管理しながら寝かせたものなので、とても品のいい美味しい古酒になってました。
こちらも、延々と寝かせた月桂冠の鑑評会出品酒。
この日は最終日。見知った顔が、入れ替わり立ち替わり。
アルバム等見ながら、懐かしい話に盛り上がりました。
マスター、お疲れ様でした！！
これからはイチ呑み友として、どうぞよろしくお願いいたします！
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