島々の染と織 京都とインドネシア展へ 続き

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あ!ブログを公開する順番間違えた!
洋食屋さんの前にこっちでした。
話があっちこっち飛んでごめんなさい。
島々の染と織 京都とインドネシア展へのお話続き。

バリ舞踊を楽しんだ後は、インドネシア服飾文化協会会長の戸津正勝先生によるギャラリートークが。
今回の展示の中で、インドネシアの島々の染織品は全てこの戸津先生のコレクションなのです。

おしゃれな戸津先生。
インドネシアの生地を用いて作られたジャケットは、奥様のデザインなのだそう。
傷みが多かった生地の使える部分を用いているのだとか。
ボタンもとても手の込んだものでとってもステキでした!
この戸津先生のお話がとにかく楽しくって!
インドネシアは、たくさんの島々(wikiさんによると18,000とも、実は国ですらその正確な数を把握できていないとも…!?)からなる国なので、とにかく島によってその文化に違いがあること。
宗教はイスラム教がメイン(バリは特殊でバリヒンドゥー)だけれど、オランダ統治の時代もありその影響が染織にも大きく表れていること。
戸津先生は、染織の技術的な方面の専門というよりは、インドネシアの文化的な側面から染織、主に織を研究されているらしい。
そんな戸津先生のお話の中から、樹になったポイントを覚え書きとして。
私のメモなので、間違い・勘違いなどきっとアリ。
今度ファッション美術館の資料室に調べに行こうっと。
・インドネシアと言うと、バティック染が有名だけれど、バティックはジャワ島がメイン
・インドネシアに数々ある島々の90数パーセントの島では染物はほとんどない。織り物メイン
・スンバ島のイカットと呼ばれる絣織りは特別なモチーフ・アニミズム的な原始的なモチーフで有名
・会場に掛けられたスンバ島のイカットは、王冠とライオンが描かれている
 スンバ島にはもちろんライオンは住んでいないし、王冠も西洋的なモチーフ オランダ植民地時代の影響
・王侯貴族専用の柄がある 先生はモチーフの名前忘れたとおっしゃっていたけれど、パトラ文様のことかな?
 イカットにもバティックにもある文様 
 後に、バティックでは法律で王侯貴族以外の文様着用が禁止されたが、
 さらに後に日本軍が入ってその禁止令を解いたため、みんなこぞって身につけたがりブームに 
 現在では落ち着いている 王宮内では階級に基づいた着用がされている
・スンバ島には「首の木」と呼ばれる文様がある
 「しゅか(文字不明)文様」として世界的に有名
・スンバ島には「首狩り」の文化が20世紀に入るまで根付いており、敵の首を狩って祀り、パワーを得たり一族の幸せを願ったりした
・会場に飾ってあった「首の木」の布は現地でおばあちゃんが着ていた
 先祖伝来のものなので譲らないと言われたが、あれこれ交渉の結果(割愛)譲ってもらうことが出来た
・スンバ島などいくつかの島々の絣織りは、文化的にバティックとは対立的な存在
・というのも、イスラムでは偶像崇拝を禁じ、バティックでも具象的なモチーフを用いない
 インドネシアでのイスラムは、厳密なイスラムというよりヒンドゥーの影響が認められる
・カリマンタン島の絣、赤・黒・生成りの素朴な感じ 大きな人物のモチーフ
 この人物、耳が長い
・イバンダヤク族の布で、このイバンダヤク族は耳たぶが長いほど美人とされている
・重いイヤリングをつけて耳を延ばし、長い人は胸まで垂れることも
 現代ではそれほどでもないらしい?
・こういった人物モチーフはイスラム教ではありえない キリスト教の影響
・他に色鮮やかな緻密な柄の織り物も これらは男性のスカート 
・こういった手の込んだレベルのものはもう継承者がいないので織れない
・そもそもイバンダヤク族はあんまり織り物を織らない
 例外は、同族のマレーシアのサワラク州に住むイバン族
・スラビシュ島のトラジャ(トラジャコーヒーで有名)の儀式で使う布がありました
 中央にリアルな水牛のモチーフが
・綿の布もいくつかあったのですが、興味深かったのは「タパ」と呼ばれる樹皮を用いた布
 これは長く使ううちに柔らかくなるのだそう
・スンバ島では首狩りの風習が残っていたけれど、こちらでは人ではなく牛の首を落とす儀式が今でもあるそう
 (先生が実際にお葬式で15頭の水牛の首を落とすところを目にされたとか!)
・他に手描きの更紗も こちらのデザインは目の覚めるような赤にインドヒンドゥーの影響が強い柄でした
・フローレス島の特徴は非常に細かい花柄 素朴な絣に比べて、非常に洗練された印象 ヨーロッパぽいかも!
・その柄の中に「ビネカ トゥンガル イカ=多様性の中の統一」(?)という、インドネシアの国家哲学が記されている
(インドネシアは多くの島が集まった国であり、民族も宗教も文化もとにかく多種多様であることから)
・藍染も行われている
・チモール島は織り物の種類が多く多種多様
・プリミティブなデザインが特徴
・会場には烏賊のデザインも!これは面白かった
・刺繍もさかんで、織り物に布をあわせたデザインもあった とても緻密な刺繍
・スマトラ島はアチェ族とバタック族
・津波の被害がひどく、多くの貴重な織り物が流されてしまい手に入りにくくなっている
・インドやペルシャと古くから交流があり、影響が強い
・刺繍もさかん
・スマトラ島中でもパレンバンは、日本軍の落下傘部隊でもよく知られている地理的に非常に重要な都市だった
・ペルシャ、インド、中国の影響が古くから強く、「海のシルクロード」として連なっていた
・中国からシルク、金糸が入って来て、それらを用いた布がペルシャへと輸出された
・非常に洗練された、薄手で緻密な布 金糸を大量に用いてとても豪華
・スマトラ島のミナンカバウ(ミナン?パダン?西スマトラに住む民族)は母系社会、
 物質的財産は女性に、精神的財産は男性に
 男性は出稼ぎに出て、せっせと稼いで帰ってくる
・中心都市はパダン。出稼ぎが多かったせいでインドネシア中にパダン料理の店ができている
 (このパダン料理、私はインドネシアで食べそびれた!)
・ミナンカバウの伝統的なデザインの一つに女性が身に纏う枠?窓?のようなデザインがある
 既婚者は枠の中に柄が入っているが、未亡人の衣装はその部分が空白
 一種の婚カツらしい
・スマトラ島のプンブル?ブンクル?パセマ?ランプン?(この辺旨く聞き取れなかった)にはタピスという女性が身につける金刺繍のタピスというものがある
・非常に緻密な手の込んだ金の刺繍を布の一部に施す 高価・重い
・スマトラ島に「霊船布」というものがあり魔除けとして大切にされている 船の上に人が乗ったモチーフ
・インドネシアでは船が特別な存在で、先祖の霊は船に乗って天国?へ行くと考えられている

・サウ島、ロティ島は本当に小さな島
・サウ島はポルトガルの影響が大きく薔薇のモチーフなども
・ロティ島はインドの影響が大きい
うーん、いろいろあるな…
うろ覚えのところも多いし、わからないことも多いわ。
さて、調べにいくか…
ところでこの日、会場ではインドネシアから現代のバティック作家の方がおみえになって、作品が展示されていました。
insana habibie(インサナ・ハビビ)さん。
すらりとした、とても美しい方。
最初後ろ姿を見て、ダンサーの方だと思っていたくらい。
片言の英語でいろいろと質問をしたところ、喜んでくださったのか手を取ってあれこれ説明してくださいましたわ。

ドイツで建築を学んだこと、インドネシアに工房とショップをいくつか持っていること。
写真の後方に作品が少し写っているのですが、
伝統的なモチーフを用いながら、ハッとするような新鮮な色使いや構図で素晴らしいのです。
ご自身のfacebookに載せるらしい写真をいっぱい一緒に撮ってしまいました(^^)
喰いしん坊オット、美女と一緒でドキドキ☆
素晴らしい展示でした。
戸津先生、insanaさん、インドネシア服飾文化研究会のみなさま、ありがとうございました!

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