兵庫県立美術館で開催中のポンペイの壁画展、ブロガー内覧会の様子をつらつらと書き連ねております。
12月25日までの開催なので、ご興味がおありの方はお急ぎを♪
今までのおハナシはこちら>
ポンペイ・レッドに酔いしれる 〜ポンペイの壁画展・兵庫県立美術館>
「黄金の腕輪の家」の壁画に描かれる異形の物たち 〜ポンペイの壁画展・兵庫県立美術館>
エジプト青の鮮やかさにうっとり 〜ポンペイの壁画展・兵庫県立美術館>
※以下、各画像はクリックすると別ウインドウで大きな画像が表示されます。
会場には、ポンペイの街から発掘された画材や、壁画を描くのに使った道具の数々も展示されていました。
これがとても興味深い!降り積もった火山灰のために、当時の様子がそっくりと保存されていた様子は壁画の保存状態についてのお話のところで聞いておりましたが、道具までもがこんなにそのまんま残されているとは!まるで、「現在活躍中の画家さんのアトリエからちょっと借りてきましたの」とでも言うような…ほんとのそまんまなのです。
こちらが、先日の「エジプト青」に用いられた顔料「カエルレウム(ラテン語)」。なんて鮮やかな青!
人類最古の合成顔料の一つと考えられていて、当時はとっても貴重なものでした。
他にも各色、よりどりみどり!
こんな色、使ってみたい!
当時、壁画の制作は個人ではなく、複数の職人からなるチーム、工房で行なわれていたと考えられています。なんせフレスコ画制作は時間との勝負。漆喰地が乾かないうちに描いて行かなければなりません。
大きな壁画は、その日作業ができる分だけ漆喰地を塗って絵を描き、次の日にはまたその日作業ができる分だけ漆喰地を…という段取。
そのために工房には、構想担当の親方、背景担当、人物担当など様々な職人がいたそうな。このあたりはルネッサンス期と同じですね!学芸員さん曰く、「同じ人が描いたのではないかと思われる、よく似た描かれ方の人物がいる」壁画などもいくつか展示されています。言われてみれば、確かに!!さて、どの壁画か…ぜひ会場でご覧下さい♪
顔料だけでなく、いろいろは小道具たちも残されています。これがまた、現代に用いられているものとほぼ同じようなもの!これが使用されていたのが2000年近く前だと思うと、ローマ時代の文化水準の高さに改めて驚かされます。
コンパス!しかもロック機能付き!!
下絵の円を描いたり、長さを測るために使われていました。
同じく長さを測る、折尺。ちなみに、ローマ時代の単位は「ペス(29.45cm)」だそうな!
レリーフの装飾があるエレガントな道具は、「キャリバス」と呼ばれる、装飾などの厚さを測る道具。現代で言うと「ノギス」が近いのかな。
曲げ尺や、
下げ振りのコマは、垂直・水平・直角を正しく描くために用いられました。
あんな大きな壁画を正確に描こうと思うと、いろいろ技術が必要ですよねぇ…当時の技術力の高さに、ただただ驚くばかり!
さて、そろそろポンペイ展のハナシも終われるかな…