海を渡る絣の旅 海のシルクロード展へ 〜元町・丸太や

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仕事で神戸元町へ出た帰り。
商店街を歩いていたら、いつも素敵な着物をおいてらっしゃる丸太やさんで、ちょっと気になる展示が。

「海を渡る絣の旅 海のシルクロード展」

色鮮やかな原色がぱっと目に飛び込んできたのでした。

京都の染織家であり、世界の民族衣装のコレクターとしても著名な名和野 要氏のコレクションを展示してらっしゃるのだそう!
丸太やさんの二階の会場に,ちょうど名和野氏もいらして、いろいろと貴重なお話をお聞きすることが出来ました。

この名和野氏、めっちゃ面白い!!(失礼な!)
世界中をご自分の足で巡られて(しかも一人で!)、コレクションはどれもご自分で交渉されて一点一点手に入れられたものだそう。その旅行の様子を撮影された写真がこれまた素敵で、お話を聞いているとうっかり時間が立つのも忘れてしまいそうに。
現地の民族衣装を着た女性の写真を見ていると、「彼女のはいているそのスカートを交渉して譲ってもらったんですよ」なんてエピソードも。あら、確かに展示している衣装がそのまんまだわ!
お願いして、ほんの一部だけ写真を撮らせていただきました。

目の覚めるような色鮮やかな衣装、こちらはパラグアイの民族衣装「ニャンドティー(蜘蛛の巣)ドレス」。
画像だと布地のように見えますが、全て細い糸で編まれたレースでできています。スケスケ〜なので、下に黒いスカートを。
手が混んでいて気が遠くなりそう!
現地でも、ランチョンマットやテーブルクロスのようなものは編まれているけれど、こんな全体にレースを用いるようなドレスは手間がかかりすぎてもうあまり作られない貴重なものだそうです。

インドのアンバラ族の衣装は、全体に緻密な刺繍が施され、中にはキラキラと光る鏡が埋め込まれていてとても綺麗!
そしてずっしりと重そう…。

グアテマラの民族衣装、女性が着るアンティークの「ウイピル」。冒頭の衣装もこちらと同じ衣装。
またもや、もう気の遠くなるような刺繍がカワイイ!このまんま日本で着ててもおかしくないよね。
写真で見る現代物の衣装は、もっと色鮮やかな人口染料を使用していますが、古いものは草木染めだったりして色合いにも趣があります。

今回、めっちゃカッコよかくて、惚れこんでしまった一つがこちら。インドの麺絣、ラダック地方(ジャンムー・カシミール州東部,インドの東の端っこの方)の男性の衣装。
中に綿が入っていて、日本の刺し子のようにびーーーっしりと刺繍が施されてます。

裾をちらっとめくると…伝統的なペイズリー柄。この色合わせ、まさに裏勝り!かっこいい!!

こちらも男性用の衣装、インドネシアのイカット。
暑い地方なので、脇の下が大胆にカットされていたりするんですよ。面白い!
インドネシアといえば、バリ島でグリンシン・イカット(ダブルイカット)の村を訪れたことを思い出します。

その時のおハナシはこちら>

世界で3つの経緯絣・グリンシン・イカットを見に、トゥガナン村へ 〜2013バリ旅行10
経緯絣、グリンシン・イカットを織っている様子を見学その2 〜2013バリ旅行11
経緯絣、グリンシン・イカットを手に入れる!! 〜2013バリ旅行12

こちらもアンティーク、使い込まれた何ともいえない風合い、緻密に織り込まれた絣。

こちらはちょっと舞台を移してヨーロッパ。
雰囲気の違う衣装はエストニアの民族衣装。ナチュラルな生成りのコットン地にふっくらとした袖とギャザーの寄ったボリュームのあるスカートがカワイイ!これもう、普通に着ててもいいよね?森ガール的な女の子に似合いそう!!
エストニアの衣装というと、赤や黒、色鮮やかなイメージがあったのですが、かえって生成り一色がおしゃれだわ…なんて思っていたら、多色使いは裕福な証なんだそうな。あらまあ。

左がギリシャの衣装、これはもう地元では普段着られている訳ではなく、もうお祭用のものでそういったものを扱うお店で買った新しいもの。エプロンのみアンティークなんだそうな。
右側がエチオピアの衣装、なんとこの衣装…

ふわっふわのガーゼ!触らせていただいたのですが、本当に柔らかく軽く、通気性に富んだもの。
暑い地方で着たら心地よいでしょうね!

こちらはフィリピンのアバカ織。バナナの繊維を使って織られた芭蕉布です。
以前、沖縄の喜如嘉へ芭蕉布を織っているところを見学に行ったことがありますが、本当に気の遠くなるような作業なんですよねぇ…。
こちらは未使用とのことなので、ハリがあってやや固い感じ。
でも薄くてさらっとしていて、暑い地方で身に纏ったら、涼しく心地よさそう。

今回、うっとりしたのがこちら!インドのグジャラート(インドの西の端っこ)のアンティークの経緯絣。
先ほど、経緯絣は世界で3カ所だけという話を書きましたが、日本、バリのトゥガナン、そしてこのインドのグジャラートなんですよね。
インドの人間国宝である職人さんが織られるこのシルクの経緯絣、手に取ると柔らかくしなやかで、向こうがうっすらと透ける位薄い。

ああ、目の保養!素晴らしいものを見せていただきました♪
興味がおありの方はぜひ!

名和野 要 民族衣装コレクション
海を渡る絣の旅 海のシルクロード展

2/18〜26 神戸元町 丸太や
http://marutaya.com/cont03/cont03-4506.htm

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