染司よしおかの美しい色たち 〜藍、それから工房のあれこれ

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着物タテヨコ会の企画でお邪魔した、
染司よしおかさんの工房のおハナシ、
すっかり途中でストップしておりましたが
またボチボチと再開を。
(残念ながら、通常工房の見学は受け付けておられません。)
今までのおハナシはこちら
日本古来の植物染・染司よしおかの工房へ
染司よしおかの美しい色たち 〜赤
染司よしおかの美しい色たち 〜黄
染司よしおかの美しい色たち 〜グレーから黒まで
さて、最後に藍。
草木染め、というと私はまっさきに藍を思い浮かべるわ。
やっぱり馴染みのある色やもの。
でも、漠然としたイメージだけで、全く知らないに等しい…。
今回も、いきなりたくさんの知識の渦に、あっぷあっぷと溺れる思いでした(><)
藍染め、というとカメの中で発酵した藍を思い浮かべたけれど
蓼藍(たであい)のフレッシュな時期は、摘んできた葉を刻んで揉んで、
「生葉染め」もするのだそう。
この「生葉染め」は、堅牢度が低いのだそう。
鮮やかな、明るい空色…?水色…?
しかし、「藍染」について調べようとネットで検索かけると、
「藍染惣右介」がトップに出てくるのが腹立つ…!
BLEACHかよ!!
ちなみに私は、阿散井恋次推しですが。最近のBLEACHにはもうついていけん。
ハナシをもどして。
工房では、「生葉染め」だけでなく
藍の葉を醗酵させた染料「すくも」を、用いた藍染めなどもされています。

こちらは沈殿藍…であってるかな?
独特の…なんていうのだろう、ちょっと酸っぱいような発酵臭のような香りが辺りに立ちこめて。
でも嫌いじゃないわ、この香り。
なんだかちょっとほっとするような、昔どこかで嗅いだような香り。

画像では上手く出ないこの色。
黒っぽくなってしまうけど、
何とも言えない、赤味や藍の入り交じった、深い深い艶やかな色…。

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少し場所を移動して、こちらは藍の葉を発酵させて(複雑な複雑な工程と手間をかけた)すくも藍。

さきほどの水槽と比べると、
表面のぶくぶくが少しおとなしめですが、
これはその日のご機嫌によるそう。
藍は生きているのです。
温度管理がすごく難しそう、しかも底冷えのする京都で、と思ったのだけれど
この場所ではいつもだいたい30度くらいが保てているのだとか。

すくもや他の染料で染める際に用いる灰の灰汁(植物を燃やした灰を水に沈殿させて作った上澄み)は、
工房の敷地内にある炉で燃やして作られています。
そして、上澄みをとったあと残った灰は、陶芸家さんのところへもらわれていくのだそう。
植物の命をもらって染められる行程で
無駄にされるものはないのだなぁ…。
工房の一角には、今までご紹介してきた様々な染料の元たちが置かれている場所が。

そして石臼。
原料たちは、モノによっては丁寧に丁寧に手作業で粉にされて、染料となるのです。

ちょっとお遊び、撮影タイム♪
※染司よしおかさんの作品は、染司よしおか京都店でご覧いただけます。
 残念ながら、通常工房の見学は受け付けておられません。
 工房の製作を追ったドキュメンタリー映画「紫」が、大阪では2013年に上映予定だそうです。
 吉岡幸雄、福田伝士の情熱を追ったドキュメンタリー映画「紫」
 〜色に魅了された男の夢〜


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