「初春狂言〜旅宿 井筒安で狂言を知る・見る」へ 

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これは一月のおハナシ。
京都・東本願寺の門前にある旅宿 井筒安さんで開催された「初春狂言~旅宿井筒安で狂言を知る・観る~」という会へお邪魔してきました。
ちょっと遅刻気味〜〜〜〜!と大慌てで京都駅から走ります!

井筒安さん、リノベーションもされてとても素敵なところなのですが、今回は大慌てで滑り込みましたのでお部屋などの画像は残念ながらナシ。
よろしければこちらでご覧下さい>次の100年へ向けて、170年ぶりのリノベーション 〜旅宿 井筒安
旅宿 井筒安さんのサイトはこちら>

しばしば、若きご主人が企画されてとても素敵なイベントを開催されています。画像のお顔出しはしてよかったのかな…?今度お尋ねしておこう!
私も茶香服に参加させていただいたり、素晴らしい所蔵品を見せていただく会に参加させていただいたりと大変お世話になっています。

さて今回は、狂言師・由谷(ゆたに)晋一氏、柳本勝海氏をお招きしての狂言を楽しみながら知ろう、というとても興味深い会です。
席へつくと、まずは暖かいお茶とお菓子が。

お菓子は和菓子店 青洋(わがしみせ せいよう)さんのもの。このあと演じられる演目「千鳥」をかたどったお菓子を作っていただいたそう。

お二方のプロフィールを井筒安さんのFBからご紹介。

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由谷晋一
2005年、京都大学入学と同時に、同狂言会に入会し、大蔵流狂言師
木村正雄、網谷正美に師事。同年「酢薑」の酢売で初舞台。様々な分野とのコラボレーションにも取り組み、昨年はアメリカ・テキサスでのコメディ公演にも出演。通訳案内士でもある。

柳本勝海
1970年1月11日生。京都市出身。元能楽協会会員。狂言同好会の指導や公演、ワークショップなどを通じて、狂言の面白さの紹介に努める。毎年、国内外の大学や留学生のクラスでワークショップを指導する。書家でもあり、手習講「千鳥会」主宰。

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由谷氏は元々狂言師の家系に生まれたという訳でなく、たまたま観に行った狂言に魅せられてこの道に進まれたのだそう。まずは「狂言って何?」「能とは何が違うの?」などなど、初めての方にもわかりやすく楽しくお話を。

タブレットを用いてのお話など、イマドキ〜♪

簡単にお能と狂言の歴史・能舞台の説明などから始まって、参加者みなさんお座敷にかしこまって座っておりましたので、緊張を解くべく即興で演じる狂言を交えながら、楽しく面白おかしくお話を聞かせていただきました!

「これはこの辺りに住まいいたす者でござる」という定番セリフから始まって、「承れば、マチュピチュが流行じゃと申すによって、某もマチュピチュへ参ろうと…」なんて、参加者の行きたいところへ旅してみたり。狂言ならではの時空をぶっ飛ばした表現が面白い!

お酒などいただきながら楽しみます。このお銚子、お酒を注ぐ時に「こぽこぽこぽ…」とそれはたいそういい音がするのですよ!ほろ酔い加減で、良い加減に緊張もほぐれて。

八寸、一品一品手の込んだ,目に美しく、舌に美味しく、ついついお酒がすすんでしまう危険物。

会場が仄暗くてあまり美しく撮れなかったのが残念です。

さてその後柳本氏も登場されて、この日の演目「千鳥(ちどり)」をば。

主人公は定番・太郎冠者。主人にツケの溜まっている酒屋へ行ってさらに酒を手に入れてこいと無茶ぶりをされます。さて、太郎冠者は酒屋の主人から上手く酒を手に入れることができるのか!?

狂言ではある種落語と同様、シンプルな道具をいろんなものに見立てて想像して楽しみます。
千鳥の中でも、この葛桶(かずらおけ)という黒漆塗りの蓋つきの桶を酒樽に見立て、劇中では葛桶を酒樽に見立て、さらに太郎冠者がこれを千鳥に見立てたり,山鉾に見立てたり。

太郎冠者と酒屋の主人の間を行ったり来たりと大活躍の大事な小道具、イマジネーションを膨らませて楽しみます♪

由谷氏曰く「狂言というものは、ムチャクチャ予想外のオチというものはございません。来るぞ、来るぞ、来るぞ、キターーーーーー!!という感じでございます」とのこと。

今まで何度か狂言を観ていても感じたのですが、確かにおっとりゆったりした笑いなんですよねぇ。昨今のお笑いはハイスピードで高密度だったりするから、それが楽しいんだけど着いていくのがしんどいことも。
狂言はそれはもう、おっとりゆったり、安心のオチ。

さて、「千鳥」をたっぷりと楽しんだあとは、「演じてみよう!!」という体験コーナーです。みんな立ち上がって、まずは笑い方から!

実は私、この笑い方レクチャーを以前他のところでも体験しております。
その時のおハナシはこちら>大名庭園で愉しむ狂言 〜浜離宮恩賜庭園
この日は、大蔵流狂言師・善竹富太郎氏の会だったのでした。

大きく息を吸ってお腹のそこから大きな声を出す。最初はなんだか恥ずかしいのですが、繰り返しているとだんだん慣れてきて、なんだか楽しくなってくる!気持ちいい!
続いては、扇を使ったお酒の注ぎ方、受け方。広げた扇が、徳利になったり杯になったり。

こちらは二人一組で行ないます。
みんなテンション上がってくる!!

最後に「千鳥」の中でも謡われる、一節を。
「ちょうさやちょうさ、ちょうさやちょうさ…」これは重たいものを引くときのかけ声。「千鳥」では太郎冠者が語る山車を引く時のかけ声として謡われます。
先ほどの葛桶に紐をかけて、山車に見立てて引っぱる場面。

朗々といいお声…単調な言葉に独特の節を付けて、だんだんと調子が上がってノリノリにテンポアップしていって…なんだか不思議な気持ちになってくるわ!

こちらもみんなで。

ああ、楽しかった!貴重な体験をさせていただきました!

由谷先生、柳本先生、井筒安のみなさま、参加者のみなさま、どうもありがとうございました!

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